Mr.井出のオススメ映画
2020/01/07
今回ご紹介する映画は
「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」となります。
ネタバレがかなりありますので、
未見の方はご注意ください。
レジスタンスは危機的状況に置かれていた。
人数も物資も十分とはいえない状況の中、
カイロ・レンの率いるファースト・オーダーは銀河の支配を着々と進めている。
主人公のレイはジェダイとして修業を重ねてはいたが、
一人で戦況をひっくり返すことができるほどの戦力ではない。
そんな中で、レジスタンスのもとにパルパティーンの復活と、
彼が保有する大軍がファースト・オーダーと手を組んだという情報が届き……。
ファンが望んだ「スター・ウォーズ」の姿
エピソード8「最後のジェダイ」。
話の展開や既存キャラ、
設定の扱い方などに粗が目立ち、
公開当時から今に至るまで世界的に叩かれ続け、
主要キャストから不満が噴出したり、
スピンオフシリーズの製作中止が決定されたりするなど、
何かと悪い話題ばかりが目立った前作の公開から二年。
「もう続編なんて作らない方がよかったんじゃないの?」
という声が未だ多く上がる中、
エピソード9は製作されました。
予告映像が公開されてもいまいち上がらない期待値。
「どんな話なの?」というワクワクよりも、
「どうやってあそこからケリをつけるの?」
という後ろ向きの興味が勝る状況でとうとう迎えた公開日。
半ばコンテンツの終焉を看取りにいくような思いで公開初日に鑑賞してきましたが……
結果、満足のいく一本だったことをここに報告しておきます。
とりあえず「すごいな」と思ったのが監督であるJ.Jエイブラムスの手腕。
「7」で張られた伏線の数々を「8」で軒並みひっくり返され、
あるいは無視され、
「どうするつもりなのよ……」とファンが嘆いていたところを、
多少の力技はありながらもまとめ上げたのは見事というしかありません。
前作における負の象徴的キャラクター、ローズの出演を大幅に削り、
「8」で台無しにされた設定の数々(レイの出自やハイパードライブ特攻などなど)に作中でなんとか言い訳をつけ、
「8」では観ることのできなかった主要キャラクター達の活躍場面をしっかり描き……
さらには、
「8」で語られていた不要だと思われた設定を上手いこと要所で拾い上げて作中で消化するなど、
小技、剛腕、あらゆる手段を総動員してきちんとした作品に仕上げていました。
もちろん、伏線を張っては回収しての全体的に急ぎ足すぎる展開や、
首を傾げてしまうような場面など、
目につく粗がひとつも無かったといえば嘘になるのですが、
それでも今作を両手放しで讃えたいのは監督の苦労が伺えるから。
数々のインタビュー記事を見るに、
「8」の公開後にはディズニー内部や現場では相当な悶着があったようで、
泥船と化した「9」をきちんと完成まで持っていったのは、
これだけでほとんど英雄の所業といえます。
「期待を裏切らない」という最大のファンサービスも良かった。
Xウィングをフォースで海から持ち上げるルーク、
ハン・ソロのサプライズ出演、
歴代ジェダイ集合などなど……
ファンが「これを見たかったんだ!」と思う要素の数々が盛り込まれておりました。
物語の決着も好きでした。
「最後の三部作」と銘打って作られた今作。
物語の中盤、
主人公のレイが六作目まで悪役を勤めたパルパティーンの孫娘ということが発覚し、
一度はシスの道に落ちそうになるものの、
寸前のところで踏ん張ってジェダイの道に戻る王道展開は、
過去作の焼き直しと言ってしまえばそれまでですが、
やはりいいものはいい。
物語のラスト、
ルークたちの意思を受け継いだレイが自らを『レイ・スカイウォーカー』と名乗る展開は、
まさにスター・ウォーズシリーズの集大成といった感じでぐっとくるものがありました。
スター・ウォーズを追いかけてきた人ならば、
間違いなく見ておいた方がいい一本。
「8」の出来に絶望した方も、
今作ならば見て損はありません。
是非とも大きなスクリーンで鑑賞してはいかがでしょうか。
『スター・ウォーズ』公式サイト
https://starwars.disney.co.jp/
宇宙と最終章と映画と
今回ご紹介する映画は
「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」となります。
ネタバレがかなりありますので、
未見の方はご注意ください。
あらすじ
レジスタンスは危機的状況に置かれていた。
人数も物資も十分とはいえない状況の中、
カイロ・レンの率いるファースト・オーダーは銀河の支配を着々と進めている。
主人公のレイはジェダイとして修業を重ねてはいたが、
一人で戦況をひっくり返すことができるほどの戦力ではない。
そんな中で、レジスタンスのもとにパルパティーンの復活と、
彼が保有する大軍がファースト・オーダーと手を組んだという情報が届き……。
ファンが望んだ「スター・ウォーズ」の姿
「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」感想
エピソード8「最後のジェダイ」。
話の展開や既存キャラ、
設定の扱い方などに粗が目立ち、
公開当時から今に至るまで世界的に叩かれ続け、
主要キャストから不満が噴出したり、
スピンオフシリーズの製作中止が決定されたりするなど、
何かと悪い話題ばかりが目立った前作の公開から二年。
「もう続編なんて作らない方がよかったんじゃないの?」
という声が未だ多く上がる中、
エピソード9は製作されました。
予告映像が公開されてもいまいち上がらない期待値。
「どんな話なの?」というワクワクよりも、
「どうやってあそこからケリをつけるの?」
という後ろ向きの興味が勝る状況でとうとう迎えた公開日。
半ばコンテンツの終焉を看取りにいくような思いで公開初日に鑑賞してきましたが……
結果、満足のいく一本だったことをここに報告しておきます。
とりあえず「すごいな」と思ったのが監督であるJ.Jエイブラムスの手腕。
「7」で張られた伏線の数々を「8」で軒並みひっくり返され、
あるいは無視され、
「どうするつもりなのよ……」とファンが嘆いていたところを、
多少の力技はありながらもまとめ上げたのは見事というしかありません。
前作における負の象徴的キャラクター、ローズの出演を大幅に削り、
「8」で台無しにされた設定の数々(レイの出自やハイパードライブ特攻などなど)に作中でなんとか言い訳をつけ、
「8」では観ることのできなかった主要キャラクター達の活躍場面をしっかり描き……
さらには、
「8」で語られていた不要だと思われた設定を上手いこと要所で拾い上げて作中で消化するなど、
小技、剛腕、あらゆる手段を総動員してきちんとした作品に仕上げていました。
もちろん、伏線を張っては回収しての全体的に急ぎ足すぎる展開や、
首を傾げてしまうような場面など、
目につく粗がひとつも無かったといえば嘘になるのですが、
それでも今作を両手放しで讃えたいのは監督の苦労が伺えるから。
数々のインタビュー記事を見るに、
「8」の公開後にはディズニー内部や現場では相当な悶着があったようで、
泥船と化した「9」をきちんと完成まで持っていったのは、
これだけでほとんど英雄の所業といえます。
「期待を裏切らない」という最大のファンサービスも良かった。
Xウィングをフォースで海から持ち上げるルーク、
ハン・ソロのサプライズ出演、
歴代ジェダイ集合などなど……
ファンが「これを見たかったんだ!」と思う要素の数々が盛り込まれておりました。
物語の決着も好きでした。
「最後の三部作」と銘打って作られた今作。
物語の中盤、
主人公のレイが六作目まで悪役を勤めたパルパティーンの孫娘ということが発覚し、
一度はシスの道に落ちそうになるものの、
寸前のところで踏ん張ってジェダイの道に戻る王道展開は、
過去作の焼き直しと言ってしまえばそれまでですが、
やはりいいものはいい。
物語のラスト、
ルークたちの意思を受け継いだレイが自らを『レイ・スカイウォーカー』と名乗る展開は、
まさにスター・ウォーズシリーズの集大成といった感じでぐっとくるものがありました。
スター・ウォーズを追いかけてきた人ならば、
間違いなく見ておいた方がいい一本。
「8」の出来に絶望した方も、
今作ならば見て損はありません。
是非とも大きなスクリーンで鑑賞してはいかがでしょうか。
『スター・ウォーズ』公式サイト
https://starwars.disney.co.jp/