Mr.井出のオススメ映画
2024/10/22
今回は「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の感想となります。
核心に触れるネタバレがありますのでご注意ください。
「フォリ・ア・ドゥ」に出てくるハーレイ・クインは、
他の媒体のハーレイと比べて色味の落ち着いた不気味さを感じさせるメイクが特徴的なのです。
5件の殺人容疑で逮捕され、
刑務所にて裁判を待つ身である『ジョーカー』ことアーサー(演=ホアキン・フェニックス)の前に、
怪しげな美女のリー(演=レディー・ガガ)が現れた。
脱走未遂など彼女との苛烈な交流を重ねる一方、
いよいよアーサーの裁判が始まる。
『ジョーカー』の裁判に街中が湧く中、
アーサーは裁判を戦っていくのだが……。
【問題作】と話題の続編だが……?
世界的なヒット作となった「ジョーカー」の続編である本作。
しかし、封切前に公開されたアメリカでのレビューは散々でした。
「つまらない」、「時間のムダ」、「巨額の予算はどこへ消えたのか」などなど……。
苛烈なアメリカでのレビューを受け、
日本国内でもネットを中心にそういった風潮が流れてはいますが、
私はそうは思いません。
もちろん、
合う人には合うし、合わない人にはとことん合わない内容ではありますが、
決して酷評されるべきものではないと思っています。
作中、頻繁に挟まれるミュージカルシーンでの演技も最高。
魂が乗っているとでもいうべき歌い方で、
歌唱シーンのたびにドキドキしていました。
ジョーカーのパートナーともいうべきハーレイ・クインを演じたレディー・ガガの演技も、
直近でマーゴット・ロビーが演じていたハーレイとは違った魅力があって好き。
彼女が出てくるたびに物語が不穏な方向に転がっていくので、
終盤では「出てきませんように」と祈るほどでした。
基本的には刑務所内と裁判所を行ったり来たりする中で話が進行していく映画なので、
地味といえばだいぶ地味ではあるのですが、
作中で繰り広げられるミュージカルシーンは一転してとても華やか。
時代設定もあるのか「ラ・ラ・ランド」を連想させる画作りのシーンが多く、
しかし終始不穏な空気も相まって、
邪悪なラ・ラ・ランド感をぷんぷん漂わせていました。
作中ラスト、
殺人の罪を認めたアーサーは獄中で自らの元信奉者に刺されて死んでしまうのですが、
彼を刺した男がバットマンシリーズに登場する「ジョーカー」のように自らの顔を裂いており、
アーサーは死んでも「ジョーカー」は生きているという皮肉めいたラストで締められたのもだいぶ好き。
上記の点は好みが相当別れるところではあると思うのですが、
そもそも私が前作視聴の時点で、
期せずして「悪のカリスマ=ジョーカー」と祀り上げられてしまった
「アーサー」という弱い人間を描く物語だと認識していたから納得できるというのはあると思います。
賛否両論別れる今作。
公開期間はしばらく続くと思いますので、
前作を見たことのある方は観てみることをおすすめします。
映画『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/
映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」感想
今回は「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の感想となります。
核心に触れるネタバレがありますのでご注意ください。
「フォリ・ア・ドゥ」に出てくるハーレイ・クインは、
他の媒体のハーレイと比べて色味の落ち着いた不気味さを感じさせるメイクが特徴的なのです。
あらすじ
5件の殺人容疑で逮捕され、
刑務所にて裁判を待つ身である『ジョーカー』ことアーサー(演=ホアキン・フェニックス)の前に、
怪しげな美女のリー(演=レディー・ガガ)が現れた。
脱走未遂など彼女との苛烈な交流を重ねる一方、
いよいよアーサーの裁判が始まる。
『ジョーカー』の裁判に街中が湧く中、
アーサーは裁判を戦っていくのだが……。
【問題作】と話題の続編だが……?
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の魅力
世界的なヒット作となった「ジョーカー」の続編である本作。
しかし、封切前に公開されたアメリカでのレビューは散々でした。
「つまらない」、「時間のムダ」、「巨額の予算はどこへ消えたのか」などなど……。
苛烈なアメリカでのレビューを受け、
日本国内でもネットを中心にそういった風潮が流れてはいますが、
私はそうは思いません。
もちろん、
合う人には合うし、合わない人にはとことん合わない内容ではありますが、
決して酷評されるべきものではないと思っています。
さて本作の魅力ですが、
なんといってもホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。
彼の演技を見るためだけにこの映画に観るべき価値があると言っても過言ではないほどで、
「内容がつまらない」と言っている人も、
ここは認めざるを得ないのではないかと思います。
とくに物語の中盤過ぎ、
裁判所で自己弁護をするアーサーが「悪のカリスマ、ジョーカー」として振る舞いながらも、
徐々にその化けの皮が剥がされていくシーンは見事で、
本作のハイライトだったというべきシーンでした。
作中、頻繁に挟まれるミュージカルシーンでの演技も最高。
魂が乗っているとでもいうべき歌い方で、
歌唱シーンのたびにドキドキしていました。
ジョーカーのパートナーともいうべきハーレイ・クインを演じたレディー・ガガの演技も、
直近でマーゴット・ロビーが演じていたハーレイとは違った魅力があって好き。
彼女が出てくるたびに物語が不穏な方向に転がっていくので、
終盤では「出てきませんように」と祈るほどでした。
基本的には刑務所内と裁判所を行ったり来たりする中で話が進行していく映画なので、
地味といえばだいぶ地味ではあるのですが、
作中で繰り広げられるミュージカルシーンは一転してとても華やか。
時代設定もあるのか「ラ・ラ・ランド」を連想させる画作りのシーンが多く、
しかし終始不穏な空気も相まって、
邪悪なラ・ラ・ランド感をぷんぷん漂わせていました。
作中ラスト、
殺人の罪を認めたアーサーは獄中で自らの元信奉者に刺されて死んでしまうのですが、
彼を刺した男がバットマンシリーズに登場する「ジョーカー」のように自らの顔を裂いており、
アーサーは死んでも「ジョーカー」は生きているという皮肉めいたラストで締められたのもだいぶ好き。
上記の点は好みが相当別れるところではあると思うのですが、
そもそも私が前作視聴の時点で、
期せずして「悪のカリスマ=ジョーカー」と祀り上げられてしまった
「アーサー」という弱い人間を描く物語だと認識していたから納得できるというのはあると思います。
賛否両論別れる今作。
公開期間はしばらく続くと思いますので、
前作を見たことのある方は観てみることをおすすめします。
映画『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/