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2026/02/04

輝く絨毯

英揮ブログ
 

こんにちは、馨です。

猫の目って夜光りますよね?

梟の目もそうですし、
キンメダイも目がキラキラ光って見えます。

発光しているわけではなくて、
全て同じ仕組みで光って見えるんです。



目の構造


人間の目は瞳孔から光を取り込み、
眼球の後ろ側の内側にある網膜に当てます。

その奥に視細胞があり、
暗いところで反応する桿体細胞で明暗を、
明るいところで反応する3種類の錐体細胞で色を認識、
なんやかんや処理して電気信号に変えて脳に明るさや色などを伝えています。


猫の目には錐体細胞が2種類しかない為、
人間よりも色を見分けにくいそうですが、
かわりに桿体細胞が多いので、
より暗いところで物を見ることができます。

更に人間にはない「輝板」という構造を持っています。

網膜の後ろにあり、
金属光沢を持ち、
反射板の役割をするものです。

輝板によって網膜で吸収しきれなかった光を反射して
再び網膜に伝えることでより多くの光を認識できるようになっています。

この反射された光を見て猫の目が光ってる!
となるわけですね。


この輝板、
薄暗い時間から夜に掛けて活動する動物や、
そもそも光が少ない深海などで活動する魚が持っています。

動物によって金属光沢の原因となる物質が違ったり、
場所が網膜だったり脈絡膜だったりするものの、
仕組みは一緒です。

猫と魚が同じ構造を持っているのはなかなか面白いですよね。


輝板(タペタム)


英語を使ってそのままタペタムとかタペータムと言ったりもします。

元はラテン語です。(でた!)

解剖学の世界では、
国際的に統一された名称をラテン語や古典ギリシャ語由来の単語で付けています。

輝板は” tapetum lucidum”。

1個目の単語は古典ギリシア語の絨毯や敷物を意味する”τάπης(tápēs)”から。

2個目は明るいとか輝くという意味。

なので「輝く絨毯」となるわけです。


因みに英語での直訳は” bright tapestry”でした。

こっちだと輝く壁掛けかな?

“tapestry”も同じ語源のようで、
「床を覆うもの=絨毯」が「覆い」に、
それが転じて「壁を覆うもの=壁掛け」となったようです。


この名前に決めた人のネーミングセンス見習いたい!



デジタル岡山大百科「猫の目が暗闇で光るわけ」
https://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2020092517413710745

中村眼科「動物の目が光る理由」
https://www.nakamura-ganka.com/eye_sikumi/9078