知らなかった香水の常識

使用させていただきました「pixabay」様
こんにちは。
春も早々に終わって初夏を飛び越えそうな気温にバテております、
臼井です。
この季節、
新社会人や学生たちで通勤電車内の勝手に自伝あるあるがありまして。
いつもの時間、
いつもの車両にいつもと違う方たちが乗ってくるのですが。
中にですね、
いらっしゃるんですよ。
極端に香水の匂いが臭いになっている方が。
慣れないと自分では適量がわからなくなるとはよく聞きますが、
すれ違う時に香る方は凄いなぁと思ったりします。
香りの達人ってなんか大人って感じですよね。
わたしはキツイ匂いが苦手なのとお酒を楽しむので香水類は一切身につけませんが、
ほんのり憧れてもおります。
学生の時初めて買ったラベンダーの香水…
田舎で付ける場所なんてありませんでしたが(笑)
大人の香りと言えば
歳をとる毎に匂いに敏感になりまして、
一番苦手な香りでもるけれど大人だなぁと思う香水と言えば『ムスク』だったりします。
わたしの勝手な偏見ではありますが。
自分で身につけるならラベンダーや柑橘系のものを選びますが、
柔軟剤や芳香剤などに良く使われている系統なので無意識に無難なものを選んでいるのかもしれません。
わざわざ香水として買わなくても柔軟剤などで簡単に身に纏えますからね。
そこでふと思いつくのが、
同じ香水や芳香剤など匂いがするものでもムスクが苦手なのだろう?
芳香剤にないから?
柔軟剤にもこの系統の香りはなかったはず。
一般的にローズやラベンダー、
ミントなどの直物系。
レモンやライムなどの柑橘系。
あとはソープと称する石鹸などの香りばかりです。
ムスクなどは嗅いで『大人の香り』と連想するくらいですから
子供の服も一緒に洗う一般家庭の洗濯にムスクの香りは合わないとは思いますが、
ではムスクとは何から来た香りなのでしょう。
ムスクとは。
今は簡単に調べられて便利ですね。
ムスク、びっくりです。
なんと『ジャコウジカの香嚢(こうのう)から取れる分泌物』だそうです。
・・・ジャコウジカとは?
初めて聞きました。
生息地域はヒマラヤ山脈、中国、ロシア、中央アジアの一部とのこと。
小柄な鹿とありますが、
角はないし牙はあるわで、
奈良の鹿を想像するとびっくりします。
偶蹄目(ウシ)ジャコウジカ科。
鹿じゃないじゃん!
と思わず突っ込んでしまいました。
※参照「古世界の住人」様
ムスクはこのジャコウジカの腹部にあるそうで。
つまり狩られたジャコウジカの腹部を掻っ捌き香嚢を取り出して分泌物を抽出して作られていたそうです。
残酷です。
動物を資源にするとどうなるか、
そうです。
乱獲されれば繁殖が追い付かず減ってしまいます。
現在はワシントン条約により絶滅危惧種指定となって保護されているそうですが、
絶滅前で本当によかったです。
今のムスク。
材料となるジャコウジカが捕獲禁止となれば人間はちゃんと考えます。
そこで登場したのが『ホワイトムスク』!
動物使っていません。
植物精油や石油などが原料だそうです。
しかもこのホワイトムスクは現在の芳香剤や柔軟剤などのベースに使われているそうで。
なんでも香りの持続性を延ばすようです。
なるほど、
天然ムスクだと動物性ですがこちらの植物性×植物性なら喧嘩もしなさそうですね。
この合成香料が誕生してからジャコウジカから作られたものを『天然ムスク』。
植物精油での合成香料で作られたものを『ホワイトムスク』と言い分けるそうです。
まったく知りませんでした。
ムスクが苦手と思っていたわたしですが、
幼少期に嗅いだのでもしかしたら天然ムスクだったのかもしれません。
今は大人になりましたし、
ホワイトムスクは平気なのかな?と思ったり。
知らないと苦手意識のまま拒否していたかもしれません。
機会がありましたら試してみたいと思います。
みなさんは動物精油、植物精油どちらがお好みでしょうか。
名前から分からない香りも、
もしかしたらびっくりするものかもしれません。