いろんなところに指小辞!

こんにちは、馨です。
前回パスタのところでわんさか出てきた指小辞についてです。
結構いろんなところにしれっと使われていて、
これもそうだったんだ~という発見があります。
指小辞とは
縮小辞とも呼ばれる、
名詞や形容詞にくっついて
元の単語の意味を小振りにする機能を持つ部分。
日本語では単語の前に付くものも多いですが、
基本的に後ろに付くタイプの言語が多い様です。
例:「小」小魚、小走り…
「子」子猫、子機、ひよこ…
「豆」豆知識、豆電球…
小さい、少ないといった意味はもちろん、
そこから連想されるニュアンスを持たせるためにも使われます。
「可愛い」→「愛着・親近感」など。
このタイプは幼児語としても取り入れられることが多いですね。
例:「ちゃん」人+ちゃん、飴ちゃん…
「こ」にゃんこ、抱っこ…
逆に悪い意味で使われることもよくあって、
「若い・未熟」→「軽蔑・侮辱」など。
例:「小」小僧、小賢しい
小難しい話はこの辺でおしまい~
この外来語も指小辞付きだった!
前回のパスタの回でもそうでしたが、
カタカナ表記で使っている外来語にたくさん隠れています。
■ 英語
・booklet(ブックレット) / leaflet(リーフレット)
「小さい本=小冊子」/「小さい葉」
リーフレットは1枚の紙を折ってあるもの。
1枚で折っていないものはflyer(フライヤー)。
Pamphlet(パンフレット)はパンフにレットが付いたもの…ではありませんでした(笑)
古典ギリシア語pamphios(皆に愛されるもの)
→ラテン語Pamphilus(ある小冊子のタイトルとして広まる)
→フランス語で指小辞-etが付きpamphilet
なので仲間と言えば…そう。
■ スペイン語
・tortilla(トルティーヤ)
“torta”+”-illa”=薄焼きのトルタ
トルタは平たいパンやケーキ、パイなどの総称だそうです。
・ajillo(アヒージョ)
“ajo”+”-illo”=小さなニンニク
■ イタリア語
・peperoncino(ペペロンチーノ)
“peperone”+”-cino”=小さいパプリカ
赤唐辛子のこと。
■ フランス語
・cigarette(シガレット)
“cigare”+”-ette”=小さな葉巻
紙巻きたばこのこと。
・cassette(カセット)
“casse”+”-ette”=小さい箱
■ ロシア語
・водка(vodka,ヴォートカ)
“вода(voda)”+”-ка(ka)”=お水ちゃん?
日本だとウォッカで通っています。
ロシア語は指小接尾辞の種類がものすごく多くて、
意味もかなり豊富、
最近の若者なんかはなんにでもつけるらしくてですね…
多分ですけど
水と同じように欠かせない身近な存在ということで
親しみを込めてるのかなぁ…?