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2019/01/18

平成最後とライダーと映画と

英揮ブログ


今回ご紹介するのは「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」になります。

記事内には多少のネタバレもありますのでご注意ください。

以下、あらすじになります。



あらすじ


常磐ソウゴと桐生戦兎。

同じ世界に生きるふたりの仮面ライダーの周囲で、
かつての仲間たちが原因不明の記憶喪失に陥る事件が起きる。

そんな混乱の中で襲い来る、
ティードという謎の男。

ティードが操る強力な怪人にふたりの仮面ライダーが苦戦する中、
アタルという高校生が「仮面ライダーは現実の存在じゃない」と不可思議なことを言い出して……。




平成仮面ライダーの集大成!
「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」の魅力


実は、さまざまな仮面ライダーが集合するお祭り作品はそこまで珍しいものでもありません。

近年は実に年一本のペースで製作・公開されており、
ある意味では年末のお約束のようなものとなっております。

それでもこの作品が特別なのは、
2000年に放送された『クウガ』から、
現在テレビ放送中の『ジオウ』まで、
平成に放送されたすべての仮面ライダーが出演しているから。

平成最後のこの年に平成ライダーが全員集合なんて、
自分のような『平成ライダー世代』にとっては夢のようでした。


ストーリーは去年放送の『ビルド』と放送中の『ジオウ』の両ライダーを中心に据えて進んでいきます。

実は仮面ライダーという存在がすべて空想世界の産物であるという一歩踏み込んだ設定に加え、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなタイムトラベル要素もあり、
内容としてはかなり大人向けの印象を受けました。

その傾向は登場人物の設定にも見られます。

とくに物語のカギを握るアタルという高校生は、
自分が生まれる直前に兄が行方不明になり、
その影響で両親から十分な愛を受けずに育ち、
仮面ライダーなら行方不明になった兄のことを必ず助けてくれると信じ続けて少年時代を過ごしたというヘビーな設定持ち。

とても子ども向けとは思えません。


しかしアクションシーンとなれば、
誰でも楽しめる安心設計に早変わり。

助けを求める人々の声に応えてひとつの世界に集まった全平成ライダーたちが、
街を護りながら怪人たちと戦うシーンは、
鳥肌無しには見られません。

また、戦闘シーンの至る所に当時リアルタイムで放送を追っていた人たちのために小ネタが各所に挟まれており、
一秒たりとも飽きさせない作りになっております。


個人的に興奮したのは、
当時リアルタイムで観ていた仮面ライダークウガがみせるバイクアクション

CGや合成などで派手に飾らず、
オフロードバイクで荒れ地を走り回りながら敵を倒す姿は、
まさに当時のままでした。


仮面ライダー電王を演じた佐藤健の出演も、
ファンにとっては嬉しいサプライズでした。

映画公開まで佐藤健の出演については、
マスコミどころか一部のスタッフにしか知らせずに、
もちろん台本からも彼の出演シーンはばっさりカット。

撮影場所となった建物は目隠しが貼られ中の様子を一切見られないようにするなど、
徹底して佐藤健の存在を隠し通したというのですから、
監督並びにプロデューサーのサービス精神には頭が上がりません。


仮面ライダーには興味が無い……
という方にはもちろん勧められませんが、
平成中に放送された仮面ライダーを一作でも観たことがある方なら、
是非とも鑑賞して頂きたい一本です。

まだまだ上映中ですので、
お時間あればご覧になってみてはいかがでしょうか。




『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』公式サイト
http://www.movie-taisen.com/

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