その他
2019/02/05
こんにちは、馨です。
最近寒いしインフルは流行ってるしで外に出たくない季節ですね。
人間も冬眠できればいいんですけど…
地球上にはいろんな生物がいます。
人間とか魚、菌類などなど。
今回は人間がそれらをどう分類しているかの話です。
生物やラテン語などに興味があれば楽しいですが、
そうでない方は、こんなグループ分けがあるんだ~
くらいにさらっと読む感じで大丈夫です(笑)
イヌ科の動物とかバラ科の植物とかいうやつです。
そこまでにはワンクッションどころか数クッションあります。
基本的な階級は次の通り。
ドメイン>界>門>綱>目>科>属>種
これに更に詳しく大・上・亜・下・小をつけたりもします。
下界とか亜種とか。
まず分類で一番上のドメインについて。
昔から色々な説がありましたが、
新種の発見や科学技術の進歩などあって、
最近は「3ドメイン説」というのが主流だそう。
生物全体をゲノムの違いによって細菌、真核生物、古細菌という
3つの大きなグループに分けます、という考え方。
今までの分類は元々動物と植物を分けるために作られたもので、
古細菌の研究が進んで動物と植物の違いよりも
細菌などの原核生物の中での方が
より違いがあるとわかってきた為に新設された最上位の階級です。
因みに日本語では菌、細菌、古細菌と似た名前ですが全く別物です。
菌はキノコ、カビ、酵母などで真核生物。
細菌はバクテリアとも言って、大腸菌とか破傷風菌とか。
古細菌はアーキアとも言って、
メタン菌(メタンを生成するものの総称)が有名。
ドメインから下の階級は昔から伝統的に使われていました。
界についてはドメインが新設されるまでは最上の階級で、
動物界と植物界の2界説がずっと主流でした。
今はそれぞれのドメインに複数の界が設定されています。
ただし細菌については界を置かないことも多く、
それよりも属の分類が重要なため、
属より上は他の生物の分類に対応する階級として考えて下さい。
表に載っていないもっと細かい分類もありますが
書いてしまうと大変分かりにくくなってしまうので
興味があれば調べてみて下さい(笑)
表では日本語で書きましたが、本来全てラテン語です。
ただそれだと、特に日本では馴染みが無く分かり辛いという事で、
標準和名というものが付けられている場合があります。
全部に付けられているわけでもないし、
日本で統一された命名基準が決められているわけでもないらしく…
本によって和名が違うってことも。
その点、学名は世界共通で1つしかないのでややこしくはないです。
例えば種としてのヒトの学名は「Homo sapiens」(ホモ・サピエンス)。
これはラテン語で「知恵のある人」という意味です。
「Homo属というグループの中のsapiensという種」のように、
「属名」と「種小名」の名前2つを組み合わせてラテン語で命名されます。
ちゃんとラテン語としても意味が通るようになっているんですよ。
命名についての国際的な決まりごとは、
「動物」「藻類・菌類・植物」「細菌・古細菌」
3つの分野で規約があって、
同じ分野の中で同じ学名が付けられることはありません。
でもこの3分野はそれぞれ独立しているため、
動物と植物で属名・種小名どっちも同じ学名が付いているものもあります。
例) Baileya australis(蛾と花)
因みに上の表で出てきた生物の学名はこんな感じ。
枯草菌:Bacillus subtilis var. natto (変種の納豆菌)
ゴリラ:Gorilla gorilla
舞茸:Grifola frondosa
メタン菌:Methanocaldococcus jannaschii
今回の話のような内容は、
学校の授業で生物を選択しない限り
ほとんど習わないと思います。
別に知らなくたって普段の生活に支障ありませんし。
でも支障がないから必要ないわけではないと思うんです。
必要なものだけだと面白くもなんともないじゃないですか。
無駄に思えるものほど面白いことが沢山あるんじゃないでしょうか。
参考
遺伝学電子博物館
https://www.nig.ac.jp/museum/livingthing/17_c.html
日本産きのこ目録2016
http://koubekinoko.chicappa.jp/nihonsannkinoko/2016/00mokuroku2016.htm
国際動物命名規約 - 日本分類学会連合
http://www.ujssb.org/iczn/pdf/iczn4_jp_.pdf
生物の分類
こんにちは、馨です。
最近寒いしインフルは流行ってるしで外に出たくない季節ですね。
人間も冬眠できればいいんですけど…
地球上にはいろんな生物がいます。
人間とか魚、菌類などなど。
今回は人間がそれらをどう分類しているかの話です。
生物やラテン語などに興味があれば楽しいですが、
そうでない方は、こんなグループ分けがあるんだ~
くらいにさらっと読む感じで大丈夫です(笑)
分類
イヌ科の動物とかバラ科の植物とかいうやつです。
そこまでにはワンクッションどころか数クッションあります。
基本的な階級は次の通り。
ドメイン>界>門>綱>目>科>属>種
これに更に詳しく大・上・亜・下・小をつけたりもします。
下界とか亜種とか。
まず分類で一番上のドメインについて。
昔から色々な説がありましたが、
新種の発見や科学技術の進歩などあって、
最近は「3ドメイン説」というのが主流だそう。
生物全体をゲノムの違いによって細菌、真核生物、古細菌という
3つの大きなグループに分けます、という考え方。
今までの分類は元々動物と植物を分けるために作られたもので、
古細菌の研究が進んで動物と植物の違いよりも
細菌などの原核生物の中での方が
より違いがあるとわかってきた為に新設された最上位の階級です。
因みに日本語では菌、細菌、古細菌と似た名前ですが全く別物です。
菌はキノコ、カビ、酵母などで真核生物。
細菌はバクテリアとも言って、大腸菌とか破傷風菌とか。
古細菌はアーキアとも言って、
メタン菌(メタンを生成するものの総称)が有名。
ドメインから下の階級は昔から伝統的に使われていました。
界についてはドメインが新設されるまでは最上の階級で、
動物界と植物界の2界説がずっと主流でした。
今はそれぞれのドメインに複数の界が設定されています。
ただし細菌については界を置かないことも多く、
それよりも属の分類が重要なため、
属より上は他の生物の分類に対応する階級として考えて下さい。
表に載っていないもっと細かい分類もありますが
書いてしまうと大変分かりにくくなってしまうので
興味があれば調べてみて下さい(笑)
表では日本語で書きましたが、本来全てラテン語です。
ただそれだと、特に日本では馴染みが無く分かり辛いという事で、
標準和名というものが付けられている場合があります。
全部に付けられているわけでもないし、
日本で統一された命名基準が決められているわけでもないらしく…
本によって和名が違うってことも。
その点、学名は世界共通で1つしかないのでややこしくはないです。
学名とは
例えば種としてのヒトの学名は「Homo sapiens」(ホモ・サピエンス)。
これはラテン語で「知恵のある人」という意味です。
「Homo属というグループの中のsapiensという種」のように、
「属名」と「種小名」の名前2つを組み合わせてラテン語で命名されます。
ちゃんとラテン語としても意味が通るようになっているんですよ。
命名についての国際的な決まりごとは、
「動物」「藻類・菌類・植物」「細菌・古細菌」
3つの分野で規約があって、
同じ分野の中で同じ学名が付けられることはありません。
でもこの3分野はそれぞれ独立しているため、
動物と植物で属名・種小名どっちも同じ学名が付いているものもあります。
例) Baileya australis(蛾と花)
因みに上の表で出てきた生物の学名はこんな感じ。
枯草菌:Bacillus subtilis var. natto (変種の納豆菌)
ゴリラ:Gorilla gorilla
舞茸:Grifola frondosa
メタン菌:Methanocaldococcus jannaschii
今回の話のような内容は、
学校の授業で生物を選択しない限り
ほとんど習わないと思います。
別に知らなくたって普段の生活に支障ありませんし。
でも支障がないから必要ないわけではないと思うんです。
必要なものだけだと面白くもなんともないじゃないですか。
無駄に思えるものほど面白いことが沢山あるんじゃないでしょうか。
参考
遺伝学電子博物館
https://www.nig.ac.jp/museum/livingthing/17_c.html
日本産きのこ目録2016
http://koubekinoko.chicappa.jp/nihonsannkinoko/2016/00mokuroku2016.htm
国際動物命名規約 - 日本分類学会連合
http://www.ujssb.org/iczn/pdf/iczn4_jp_.pdf