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2021/08/26

映画『フリー・ガイ』感想

英揮ブログ

今回ご紹介する映画は、ライアン・レイノルズ主演の「フリー・ガイ」となります。

ネタバレもありますのでご注意ください。



あらすじ


フリー・シティーという治安の悪い街に住むガイ(ライアン・レイノルズ)は、
一日に何度も強盗に襲われながらも銀行の窓口業務をこなすという、
フリー・シティーにとっては平凡な日常を過ごしていた。

ある日のこと。

街を歩いていたガイは自身が運命に思い描いていた女性とすれ違う。

彼女を振り向かせるために街のヒーローになることを決意したガイは、
街の治安を乱す者達を相手に戦う日々を過ごしていたが、
ある日彼は自身がゲームのキャラクターであることを知ってしまい……




コメディーアクションの傑作!『フリー・ガイ』の魅力


幾度の公開延期を経て、

2021年の夏休みど真ん中にようやく公開となった映画「フリー・ガイ」。

今となっては押しも押されもせぬ人気俳優となったライアン・レイノルズが、
ゲーム中のキャラクターである「ガイ」をコミカルに演じております。


この映画の魅力は何といっても、
どこまでもエンタメに徹した作品性

物語に複雑さはなく、
必要以上に暴力的ではなく、
誰が見ても楽しめる。

いわゆるブロックバスター系と呼ばれるようなエンタメ作品は、
コロナ渦で興行収入が望めないということもあってここ2年はさっぱり公開されていなかったので、
見ていてどこか懐かしさすら感じるほどでした。


また、この手の『ゲームの中の世界』を描いた映画はピクサーの「シュガー・ラッシュ」や「ジュマンジ」シリーズのように子供向けになりがちなのですが、
この作品は直球で大人に向けて作った作品といったカンジ。

ゲーム中の背景キャラクターが主人公という大喜利的な発想が全面に押し出された軽めの世界観と裏腹に、
この映画のメインテーマは「どんな人間でもなりたい自分になれる」、
「なりたい自分になるために遅すぎることはない」といったところにあり、
気づけば大人になってしまった人へ送るためのメッセージが至る所に込められていました。


アクション面についても、
しっかりと作りこまれていたという印象。

アクションが主たる要素ではないということもあり、
斬新な構図や目を見張るようなシークエンスといったものは無かったものの、
誰がどんなことをしているのかといった、
アクションにおけるひとつひとつの要素が非常に見やすく、
見ていて混乱する場面は一度もありませんでした。


個人的に白眉だったのは、
中盤に観られるガイとモロトフ・ガール(演じたのはジョディ・カマー)の共闘シーン。

イロイロな道具を使い多数の相手をコミカルにさばいていくライアン・レイノルズの動きは、
往年のジャッキー・チェンが見せたコミカルアクションを連想させるものでした。


その他、特筆しておきたいことといえば、
なんといってもサプライズの多さ。

製作の20世紀スタジオがディズニー傘下に入ったおかげか、
「Mavel」シリーズや「スターウォーズ」シリーズのファン的にニヤリとできる場面が終盤に待っており、
好きな人にとっては「このシーンがあっただけでも見る価値があったかも」なんて思わせる驚きの展開が繰り広げられます。


娯楽作品としては120点満点をつけたい出来で、
万人に勧めたい映画ではありますが、
ゲーム好きな人には「これだ!」とわかる小ネタが満載なので、
とくにゲーマーの方々に強くオススメしたい一本。


お時間のある方はぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。




『フリー・ガイ』公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movie/Freeguy.html

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