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Mr.井出のオススメ映画
2019/11/13

ピエロと27年後と映画と

英揮ブログ


今回ご紹介するのは、
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」になります。

以下、あらすじとなります。



あらすじ


突如、田舎町のデリーに出没し、
子供達をさらってはその命を奪っていた正体不明のピエロ、
ペニーワイズが消えてから27年。

恐怖は去ったかのように思えた町で、
再び連続児童失踪事件がはじまる。

自分達が撃退したはずのペニーワイズのことを不思議と忘れ、
町を遠く離れて暮らしていたルーザーズ・クラブのメンバー達だったが、
事件を機にデリーへ戻って久々に顔を合わせる。

すっかり昔に戻ったように軽口を飛ばし合うクラブの面々の前に、
ペニーワイズが再び姿を現して……。




ピエロの恐怖再び……
「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」の魅力


世にも珍しい青春ホラー映画として、
少年たちのひと夏の青春を描いた映画「IT」の続編……もとい後編。

物語の舞台はそのまま、
大人になったルーザーズ・クラブと殺人ピエロのペニーワイズとの闘いが描かれます。


まずスバラシイなと思ったのが、
前作に比べてエグ味を増したホラー描写

踊る全裸の老婆や、
突如襲い来る巨大な農夫像、
蜘蛛の足が生えた生首……

静と動を巧みに使い分けたホラーが休みなく展開される今作ですが、
作中随一の気色悪さを誇っていたのが、
クラブの面々が一堂に会した中華料理屋のシーン。

フォーチュンクッキーが次々と割れて、
孵化し損ねたあひる、
羽根の生えた蜘蛛、
半身がヒルのようになった胎児など、
嫌悪感を覚えずにはいられない生物がうじゃうじゃと現れ、
クラブを襲うのです。

もちろん、
恐怖の親玉であるペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドの演技も最高に不気味でグッド。

左右の目をぎょろぎょろと異なる方向に動かしながら子供たちに迫る演技は、
まさに怪物そのものでした。


前作に引き続き、
ジュブナイル的要素もしっかりと描いていたのも好印象。

27年前と現在の時系列を細かく切り替え、
キャラクター達が今もなお抱える子供時代のトラウマをしっかり描くことで、
トラウマの克服というテーマがわかりやすく描かれていました。


また、原作小説では描かれていた要素をがっつり削除・修正することにより、
ハッピーエンドにまとめあげていたので、
「原作はそれなりに好きなんだけどラストがなぁ……」という方にもオススメです。


ざっくりとラストまでの展開を説明すると、


 自らのトラウマを受け入れたクラブの面々はペニーワイズを完全に退治するため、彼のねぐらである廃墟へ


 →ペニーワイズを封印するための儀式を行うが寸前のところで失敗

 →ペニーワイズの反撃に遭い、クラブのメンバーであるエディーが負傷


 →エディーの言葉をヒントにして、ペニーワイズを完全に抹殺


 →恐怖に負けて唯一みんなと会うことのできなかったクラブのメンバー、スタンリーからの手紙を読んでエンディング



といった流れでした。(スタッフロール後の映像は無し)

三時間と非常に長丁場であるものの、
そこまでの長さを感じさせないつくりの作品でした。

大きな画面で見た方が映える映画だと思うので、
お時間ある方はぜひともご覧ください。




『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/

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