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2019/07/30

オモチャと最終章と映画と

英揮ブログ


今回ご紹介するのは、
ピクサーが誇る大人気映画「トイ・ストーリー」シリーズの最終章である「トイ・ストーリー4」になります。

以下、あらすじになります。

ネタばれもありますのでご注意ください。



あらすじ


前作のラストでアンディーからボニーの元へと引き渡されたウッディ。

ボニーにとっては特別な存在でない彼は、
以前のように遊んでもらえなくなっていた。

ウッディにとって悶々とした日々が続く中、
ボニーは幼稚園の工作の時間でフォーキーというお手製のオモチャをゴミから作り出す。

ボニーはフォーキーを大変気に入ったが、
肝心のフォーキーは自分のことをゴミだと認識し、
自らゴミ箱へ飛び込むということを何度も繰り返すばかり。

ウッディはそんなフォーキーのことを気にかけ、
常に彼のそばにいて見守っていた。

そんなある日、
ボニーの一家がキャンピングカーを借りての家族旅行を決行する。

旅行中も常にフォーキーと共にいたウッディであったが、
彼が少し目を離した隙に、
フォーキーは車の窓から外へと飛んで逃げ出してしまう。


フォーキーを追って窓から飛び出したウッディは、
なんとか彼を見つけてボニーのところへ帰そうとするのだが……。




オモチャとしての役目の先に……
「トイ・ストーリー4」の魅力


「トイ・ストーリー3」を一度でも観たことがある人ならば、
「4」の製作が発表された時、
多かれ少なかれ不安を覚えたことは間違いないでしょう。

「3」で描かれたラストはそれだけ完璧で、
それだけ感動的でした。

かく言う自分も、
製作発表時には「あれ以上なにを語ることがあるのか」と疑問に思いました。


しかし、「4」を鑑賞した今ではハッキリと言えます。

本作は、「トイ・ストーリー」という長年続いた物語に終止符を打つために、
作られなければならないものだったと。

「トイ・ストーリー」シリーズの「1」から「3」で描かれたのがアンディーとウッディの物語だったとすれば、
今作で描かれたのは、
アンディーというかけがえのない存在を失ったウッディの物語

それを象徴するかのように、
これまでのシリーズにてテーマソングとして使われてきた「君はともだち」は、
アンディーとの思い出を回想するシーンでしか使われません。


あらすじにも書いた通り、
アンディーのもとを離れたウッディは、
本作にてすっかり〝お気に入り〟としての立場を失い、
あまり頻繁には遊んで貰えなくなっています。

加えて現在では、
今までのようにオモチャのリーダーとしての立ち位置もありません。

つまり本作におけるウッディは、
3作に渡って繰り返し描かれていた、
子どもに忘れられてしまったオモチャになりつつあるのです。


この展開はわりと意欲的というか、
シリーズのファンに挑戦状を叩きつけた形になっていたと思われます。

「3」でシリーズが終わっていれば観なくても済んだ、
ウッディというオモチャが終わりに向かう姿をわざわざ描くようなものだからです。

実際、日本国内における評価は賛否両論で、
レビューサイトやTwitterなどのSNSでは、
こんな続編なら観たくなかった」という声まで上がっているほど。
 
しかし、今までは主人公として人生を歩んでいたウッディもまた、
オモチャとして避けては通れない道を通らなければならないという物語は、
「オモチャの一生」というトイ・ストーリーが描き続けていたテーマのためには、
やはり語られなければならなかったと思います。


さて、これまではあくまでシリーズをリアルタイムで続けて観てきた、
トイ・ストーリー世代としての意見でしたが、
本作は以前までのシリーズを知らない子どもが観ても当然楽しめる映画となっております。


オモチャの目線から見た人間世界のワクワク感は健在ですし、
フォーキーや、ダッキー&バニーをはじめとした新キャラクターの掛け合いも楽しい。

窓を叩く雨粒や、
棚の裏に積もった埃のふわふわした感じなど、
映像表現がより進化しており、
観ているだけで「すごい」と感じさせるものがあります。


シリーズを観ていた人ならば、
この物語の結末は是非とも見届けるべきだと思います。

全国でまだまだ公開中ですので、
劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。




『トイ・ストーリー4』公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

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