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2016/04/07

パソコンで見ていた「色」と実際に印刷された「色」が違うのはなぜ?

英揮ブログ

こんにちは。EIKIの里嶋です。

 

先日、フルカラーのチラシをご注文いただいたお客様から、

PCのモニター上で見た校正の色と実際の印刷の色とを全く同じ色にできませんか?

との問い合わせがありました。

 

印刷の際にはできる限り色の調整をさせていただきますが、

結論から申し上げますと、

やはりモニター上の色と全く同じ色に印刷することはできません。

 

また、印刷する用紙によっても色は変わってきます。

 

 

まず知っておいていただきたいことは、

PCのモニター上の色と印刷物の色とでは色の表現方法が異なるということです。

 

色には「光の三原色(RGBカラー」と「色材の三原色(CMYカラー)」があります。

 

「光の三原色(RGBカラー)」とは、「赤(R)・緑(G)・青(B)」のことです。

PCのモニターなどは、このRGBカラーで色が表現されています。

これらは混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり、白に近づいていくので「加法混色」と言われています。

 

「色材の三原色(CMYカラー)」とは、「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」のことです。

これらは混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、黒に近づいていくので「減法混色」と言われています。

 

でも実際は濃い灰色になり一般的な黒にはなってくれないので、

印刷では、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)にさらにブラック(K)のインキを加えた4色(プロセスカラー)でフルカラーを表現しています。

 

 

これで色の表現方法がそもそも違うということはご理解いただけたと思います。

 

ただ、モニター上の色と印刷の色が違ってしまうとは言っても、

それは若干の色味の違いであって、

モニターで赤かったものが実際の印刷では青になってしまった…

なんてことは通常あり得ませんのでご安心ください。

 

色や用紙にどうしてもこだわりがあって、さらにご予算や納期に余裕のある場合は、

実際の用紙に印刷をして色の確認をする「色校正」をすることをオススメいたします。

 

また、以上のことから印刷物をご依頼いただく際に、

イラストレーターなどのデータ入稿を希望されるときは、

カラーモードを「CMYK」にしてデータ作成くださいますようお願いいたします。

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