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2022/01/17

『キングスマン:ファースト・エージェント』感想

英揮ブログ


今回ご紹介する映画は、
レイフ・ファインズ主演の「キングスマン:ファースト・エージェント」となります。

ネタバレもありますのでご注意ください。



あらすじ


第1次世界大戦勃発の危機が間近に迫る国際情勢の中、
コンラッド(ハリス・ディキンソン)は父親のオックスフォード(レイフ・ファインズ)に連れられ、
高級紳士服テーラーを隠れ蓑にしたスパイ組織の一員として迎えられる。

第一次世界大戦終結のためにロシア帝国のラスプーチンに接触しようと現地に向かうふたりだったが……。



気高く過激なアクション大作!
「キングスマン:ファースト・エージェント」の魅力


丸2年の公開延期を経て、

去年末にようやく公開となった映画「キングスマン:ファースト・エージェント」。

ハリーポッターの悪の大王でお馴染みのヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズが、
正義の紳士を華麗に演じております。


この映画はいわゆる、
その時、歴史の陰では……」といった史実を基にしたスパイアクションもの。

舞台は1910年代と第一次世界大戦の真っただ中を設定しており、
明るい雰囲気の作風ながらも全体的にぴりぴりとした空気が漂った作品となっております。


この映画の魅力といえば、
なんと言っても「キングスマン」シリーズ恒例のアクションとは無縁の俳優生活を送ってきた演技派おじさんに無茶させてみた的なアクション。

今作でも還暦間近のレイフ・ファインズ(59歳)やジャイモン・フンスー(57歳)が、
飛んで跳ねて転がって斬って撃ってと年齢を感じさせない動きを見せてくれます。


そんな中で今作におけるベストアクションは、
映画中盤に繰り広げられる対ラスプーチン戦。

ラスプーチンを演じたリス・エヴァンス(54歳)が見せたコサックダンスやバレエの動きを取り入れたアクションは、
これでもかとばかりにケレン味のみを重視したド派手なもので、新鮮なアイデアに溢れていました。


ストーリーは『キングスマン』シリーズらしく、
いい意味で荒唐無稽。見た目からしていかにも怪しい悪の秘密結社が世界を混沌に陥れようとするのを正義のスパイが阻止するという、
初期の『007』作品的な展開が繰り広げられるため、
頭を空っぽにして見ていても問題なし。

とはいえ、
第一次世界大戦という舞台設定もあり、
現実に起きたことは変えない=戦争の悲惨さを茶化さずにしっかり描くという点については貫いていた印象。

 

要所に前作品を踏襲したシーンがいくつも散りばめられており、
ファンにとっては嬉しいですが、
キングスマンというスパイ組織が結成される以前の物語」ということもあり、
シリーズ初心者にもおすすめできる内容。


お時間ある方は、劇場でご覧になってみてはいかがでしょうか。




『キングスマン:ファースト・エージェント』公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/kingsman_fa

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