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2021/10/27

映画『キャッシュトラック』感想

英揮ブログ


今回ご紹介する映画は、
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画、
「キャッシュトラック」です。

以下、あらすじになります。



あらすじ


現金輸送専門の警備会社で現金輸送車の警備員として雇われた
“H”ことパトリック・ヒル(演・ジェイソン・ステイサム)は仕事中、
強盗団に車を襲われる。

重武装の強盗団を拳銃一丁で撃退した彼は同僚や会社のオーナーから『ヒーロー』ともてはやされるが、
社内の一部の人間は彼の素性を怪しんだ。

ある日のこと、
Hが乗るトラックは再び強盗団に襲われるが、
どうしたことか彼らはHの顔を見るなり逃げだしてしまう。
 

果たしてHの正体とは何者なのか。

そして彼の目的は……。



ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムの黄金コンビ復活作
キャッシュトラック』の魅力


ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』などで馴染みのある、

ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムの組み合わせ。

良くも悪くも物議をかもした『リボルバー』以来16年ぶりのタッグとなった作品が、
今作の『キャッシュトラック』です。


上記のあらすじの通り、
ソリッドな質感のアクション映画である今作。

予告動画からすでに午後のロードショーで感じられるようなB級感がムンムン漂ってくる作品ですが、
まさにその雰囲気の通り、
いい意味で予想を裏切らない一作となっております。


監督を務めたガイ・リッチーは作品内で時系列や視点を入れ替えてストーリーを進めるのが得意な監督。

今作でもその長所は遺憾なく発揮されていて、
散りばめた謎をポンポンポンとテンポよく回収しながらストーリーを無理なく進行させるその手際は、
まさに職人芸というべきものでした。


主演のジェイソン・ステイサムの演技もまたいい。

近年の彼は常人離れした強さを持ちながらもどこかコミカルな役を演じていた印象ですが、
今作では一転してシリアスかつダークな雰囲気をまとった男を演じており、
案の定というべきなのですがこれがまたハマり役なのです。

全編にわたって冷たい色気がマシマシで、
ステイサムの演技の一挙手一投足を見ているだけで背中がゾクりとしてきます。


今作のジャンルはアクション映画ではありますが、
アクションパートの量自体はわりと控えめな印象。

ですが、
それらのひとつひとつがハードかつ濃厚で少量でもお腹いっぱいになれます。


中でもクライマックスに観られる警備会社敷地内での銃撃戦はベストアクション。

リアル寄りの世界観のため、
他の映画ではお馴染みのいわゆる“ステイサム無双”が繰り広げられるシーンではないのですが、
だからこそ乾いた雰囲気と容赦のない展開に終始ハラハラしながら楽しむことができました。


また、個人的に特筆しておきたいのがステイサムとの共演が地味に多いスコット・イーストウッドの演技。

近年では正義感の強い役を演じることの多い彼ですが、
今作で演じた元軍人の荒んだチンピラという役が異様にマッチしており、
新境地が拓けたのではないでしょうか。


二転三転するサスペンスに質の高いアクションを盛り込んだ良作。

まだ劇場で公開していると思われますので、
お時間ある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。




『キャッシュトラック』公式サイト
https://cashtruck-movie.jp/

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