TOP > 英揮ブログ > 映画『新感染半島』感想
Mr.井出のオススメ映画
2021/01/13

映画『新感染半島』感想

英揮ブログ

鬼滅の刃のムーブメントが未だ劇場から去らない中、
年明け早々にとんでもない映画が公開されました。


今回ご紹介する映画は2016年に公開された韓国映画「新感染」の続編、
「新感染半島-ファイナルステージ-」になります。

ネタばれもありますのでご注意ください。

以下、あらすじとなります。



あらすじ


韓国全域に突如ゾンビウイルスが広がってから四年後。

姉や甥を目の前で失いながらも命からがら香港へ逃げ延びた元軍人のジョンソクは、
義理の兄であるチョルミンらと共に、
大金を積んだトラックを回収するために祖国へと戻る。


ゾンビによる襲撃を逃れ、
なんとかトラックを回収したジョンソクだったが、
そんな彼らを『631部隊』と名乗る集団が襲撃し……。





ありがちな続編なんかじゃない 映画『新感染半島』の魅力


ゾンビ×新幹線というワンアイデアを前面に押し出しながらも、
ゾンビ映画としてのツボをしっかりと押さえて国内外で人気を博した『新感染』。

その続編ともなれば期待値が上がる一方、
「ありがちな続編」に陥るのではと思われましたが、
今作はそのハードルを易々と超える一作となっておりました。


釜山に向かう新幹線内を舞台にした前作とは違い、
今作の舞台はゾンビ化ウイルスが蔓延した韓国全域。

舞台がスケールアップしたのに準じて予算の方もスケールアップしたのか、
前作と比べてゾンビの量も五倍盛り。

休む暇もないゾンビ祭りです。


またゾンビ以外にも、
前作では観られなかった派手なアクションシーンも盛りに盛ってあり、
銃撃、爆破、格闘、カーチェイスと基本的なところは押さえてあります。


これらの中でも白眉だったのが、
終盤に繰り広げられるゾンビがいる環境でのカーチェイス。

動くものや大きな音に反応するゾンビを利用することによってお互いに相手を妨害するというありそうでなかったアイデアと、
どこか『マッドマックス怒りのデスロード』風味のカメラワークで作られたシーンは必見です。


また、「本当に怖いのはゾンビではなく人間」、
「ゾンビを放っておいて争いだす人間同士」などの、
ゾンビ映画ではお馴染みとも呼べる展開も当然のように見られますが、
そこは容赦のなさでお馴染みの韓国映画

閉鎖された空間内に人間とゾンビを放り込み、
どの人間が生き残るか賭けるというギャンブルが行われている設定は、
「どこかで観たことがある気がするな」程度なのですが、
そのギャンブルで生き残った人間が茹でていない乾麺にゾンビのように群がり食いつくシーンは、
エンタメの中に描き出すリアルが恐ろしすぎて「さすが」と舌を巻くしかありません


1月1日の元旦から公開されているこの映画。

映画館は感染症対策バッチリで営業中ですので、
血しぶき、ゾンビに耐性がある方は是非とも劇場でご覧になってみてはいかがでしょうか。





『新 感染半島 ファイナル・ステージ』公式サイト
https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/

関連記事