Mr.井出のオススメ映画
2019/03/20
今回ご紹介する映画は、
ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の作品賞で二冠を獲得したアニメ映画、
「スパイダーマン:スパイダーバース」になります。
以下、あらすじになります。
ネタばれも多少ありますのでご注意ください。
ニューヨークのブルックリンにある名門中学校に通うマイルス・モラレスは、
特殊な蜘蛛に噛まれてスパイダーマンとしての能力を得る。
突然手に入れた力に混乱するマイルスは街をさまよううちに本物のスパイダーマンに出会い、
教えを乞おうとするのだが、
その直前でスパイダーマンは彼の目の前で殺されてしまう。
途方に暮れるマイルスの元に現れたのはなんと、
別の宇宙からやってきたもうひとりのスパイダーマン=ピーター・B・パーカーで……。
集結する蜘蛛人間
本国アメリカはもちろん世界中で大人気のキャラクター、
「スパイダーマン」。
映像化するごとに衣装デザインに変化があったり、
キャラクターの生い立ちに違いが出たりと、
マイナーチェンジを繰り返してきたこのキャラクターですが、
まさかスパイダーマンそれ自体の数が増えるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。
この作品のキモはなんといっても、
様々な宇宙から集まったスパイダーマンたちが登場すること。
赤い衣装のオーソドックスなスパイダーマンはもちろん、
白い衣装のスパイダーウーマン、
モノクロ・フィルムの世界からやってきた渋い探偵のスパイダー・ノワール。
さらには、
二足歩行の喋る豚であるスパイダー・ハムや、
ジャパニーズアニメーションチックなデザインのスパイダーロボと、
その搭乗者であるペニー・パーカー。
王道、変化球、色物合わせてスパイダーマンの数は総勢7名と、
かなりの大所帯で登場します。
これだけ聞くと、
監督やスタッフが半ば悪ふざけで作ったトンチンカン映画に思われるでしょうが、
そうではありません。
荒唐無稽に思われる設定を上手に調理して製作された、
誰でも楽しめるヒーロー映画なのです。
まだスパイダーマンとして未熟すぎるマイルスが、
長年ヒーローを続けたことで少しやさぐれてしまった中年スパイダーマンであるピーターの導きによりだんだんと成長していくプロットはまさに王道。
時に助け合い、
時に喧嘩しつつも成長するふたりの物語へ、
上記のようなバラエティー豊かなスパイダーマンたちがエッセンスとして豪華に盛り込まれるのですから、
面白くないはずがありません。
個人的に注目して貰いたい点はやはり、
まるでコミックの世界を歩いているかのような、
アニメーションならではの映像づくり。
近影と遠影で微妙にブレをつけることで立体感を強調した映像処理、
全編にわたってカラフルな世界観、
マンガのコマ割りのような画面分割、
文字として画面上に表示されるオノマトペ、などなど。
コミックの映像化ということを強く意識したつくりは、
これまでどんなアニメ映画にも見ることが出来なかった革新的表現だったと思います。
特に、主人公のマイルスが摩天楼の屋上から飛び降りるシーンは必見。
地面に向かって落ちていくマイルスが、
まるで空へと上昇するようにみえる一連の場面は、
アニメーションならではというか、
実写ではたとえ100年経っても到達できない領域にある表現だと思いました。
終盤の展開をざっくりまとめておくと、
多くの戦いや叔父の死によりマイルスがスパイダーマンとして覚醒、仲間の危機へ駆けつける
→別の宇宙からやってきた6人のスパイダーマンたちを元の世界へ帰すことに成功
→事件の首謀者であるキングピンと一騎打ちして見事勝利
→新たなスパイダーマンとしてニューヨークの平和を護ることに……。
といった形で終わっていました。
スタッフロール後には続編を匂わす映像が挟んであるので、
最後まで席を立たないことをオススメします。
時折挟まれる小ネタは、
歴代のスパイダーマン映画を観ている人ならクスリとくること間違いなし。
もちろん、スパイダーマンを知らずとも楽しめる王道中の王道映画だと思うので、
是非とも劇場でご覧になってみてはいかがでしょうか。
『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト
http://www.spider-verse.jp/site/
蜘蛛と宇宙と映画と
今回ご紹介する映画は、
ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の作品賞で二冠を獲得したアニメ映画、
「スパイダーマン:スパイダーバース」になります。
以下、あらすじになります。
ネタばれも多少ありますのでご注意ください。
あらすじ
ニューヨークのブルックリンにある名門中学校に通うマイルス・モラレスは、
特殊な蜘蛛に噛まれてスパイダーマンとしての能力を得る。
突然手に入れた力に混乱するマイルスは街をさまよううちに本物のスパイダーマンに出会い、
教えを乞おうとするのだが、
その直前でスパイダーマンは彼の目の前で殺されてしまう。
途方に暮れるマイルスの元に現れたのはなんと、
別の宇宙からやってきたもうひとりのスパイダーマン=ピーター・B・パーカーで……。
集結する蜘蛛人間
「スパイダーマン:スパイダーバース」の魅力
本国アメリカはもちろん世界中で大人気のキャラクター、
「スパイダーマン」。
映像化するごとに衣装デザインに変化があったり、
キャラクターの生い立ちに違いが出たりと、
マイナーチェンジを繰り返してきたこのキャラクターですが、
まさかスパイダーマンそれ自体の数が増えるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。
この作品のキモはなんといっても、
様々な宇宙から集まったスパイダーマンたちが登場すること。
赤い衣装のオーソドックスなスパイダーマンはもちろん、
白い衣装のスパイダーウーマン、
モノクロ・フィルムの世界からやってきた渋い探偵のスパイダー・ノワール。
さらには、
二足歩行の喋る豚であるスパイダー・ハムや、
ジャパニーズアニメーションチックなデザインのスパイダーロボと、
その搭乗者であるペニー・パーカー。
王道、変化球、色物合わせてスパイダーマンの数は総勢7名と、
かなりの大所帯で登場します。
これだけ聞くと、
監督やスタッフが半ば悪ふざけで作ったトンチンカン映画に思われるでしょうが、
そうではありません。
荒唐無稽に思われる設定を上手に調理して製作された、
誰でも楽しめるヒーロー映画なのです。
まだスパイダーマンとして未熟すぎるマイルスが、
長年ヒーローを続けたことで少しやさぐれてしまった中年スパイダーマンであるピーターの導きによりだんだんと成長していくプロットはまさに王道。
時に助け合い、
時に喧嘩しつつも成長するふたりの物語へ、
上記のようなバラエティー豊かなスパイダーマンたちがエッセンスとして豪華に盛り込まれるのですから、
面白くないはずがありません。
個人的に注目して貰いたい点はやはり、
まるでコミックの世界を歩いているかのような、
アニメーションならではの映像づくり。
近影と遠影で微妙にブレをつけることで立体感を強調した映像処理、
全編にわたってカラフルな世界観、
マンガのコマ割りのような画面分割、
文字として画面上に表示されるオノマトペ、などなど。
コミックの映像化ということを強く意識したつくりは、
これまでどんなアニメ映画にも見ることが出来なかった革新的表現だったと思います。
特に、主人公のマイルスが摩天楼の屋上から飛び降りるシーンは必見。
地面に向かって落ちていくマイルスが、
まるで空へと上昇するようにみえる一連の場面は、
アニメーションならではというか、
実写ではたとえ100年経っても到達できない領域にある表現だと思いました。
終盤の展開をざっくりまとめておくと、
多くの戦いや叔父の死によりマイルスがスパイダーマンとして覚醒、仲間の危機へ駆けつける
→別の宇宙からやってきた6人のスパイダーマンたちを元の世界へ帰すことに成功
→事件の首謀者であるキングピンと一騎打ちして見事勝利
→新たなスパイダーマンとしてニューヨークの平和を護ることに……。
といった形で終わっていました。
スタッフロール後には続編を匂わす映像が挟んであるので、
最後まで席を立たないことをオススメします。
時折挟まれる小ネタは、
歴代のスパイダーマン映画を観ている人ならクスリとくること間違いなし。
もちろん、スパイダーマンを知らずとも楽しめる王道中の王道映画だと思うので、
是非とも劇場でご覧になってみてはいかがでしょうか。
『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト
http://www.spider-verse.jp/site/