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Mr.井出のオススメ映画
2018/01/16

年明けと天才子役と映画と

英揮ブログ


今回ご紹介する映画は、
「キャプテンアメリカ」などのアメコミキャラクターを演じたことで有名なクリス・エヴァンスが主演を務めた、「ギフテッド」という作品です。

以下、あらすじとなります。




あらすじ


かつて天才数学者であった姉の娘であるメアリーと片目の猫のフレッドと共に、
フロリダの小さな町に暮らすフランク。平穏に暮らしていた彼らだったが、
メアリーが小学校に通いだしたことをきっかけに、
彼女が天才的な数学能力を持つ『ギフテッド』であったことが判明する。


メアリーには普通の子供と同じような生活をして欲しかったフランクだったが、
彼の母であるエブリンは、
ふたりを引き離してメアリーに英才教育を施そうとする……。




ベタで静かな作品。だからこそ光る「ギフテッド」の魅力

この作品は決して派手な映画ではありません。

銃はもちろん剣だって出ません。

爆発も一切起きなければカーチェイスもありません。

ヒーローと怪物の戦いなんてもってのほかで、
血生臭さとは無縁です。


「派手でなければ映画ではない!」……とまでは言いませんが、
どうせ観るなら人と人とのふれあいに重きを置いた地味な映画より、
「爆発、銃声、カンフー!」を前面に押し出した脂っこい映画を観た方がなんとなく得した気分になるのが人情というもの。

しかし、爆発も拳銃もカンフーも無くてもいい映画はあります

「ギフテッド」はまさにそんな作品です。


この映画で持ち出されるのは、
「疑似家族」だとか「親との確執」だとか、
どこかで見たことのあるようなテーマばかりです。

しかし、それでもこの映画が色あせて見えないのは、
キャラクターとそれを演じきった俳優陣が本当に素晴らしかったから。

中でも特に目を見張ったのは、
主要キャラであるフランクとメアリーを演じたふたりです。


フランクを演じるのはクリス・エヴァンス。

「爽やかなマッチョ」というイメージから一転、
ひげをたっぷりとあごに蓄え、
薄汚れたシャツを着るその姿は、
どこか陰のある印象を受けます。

フランクの姪であるメアリーを演じるのは11歳のマッケナ・グレイス。

最近乳歯が抜けたばかりなのか、
生えそろっていない前歯と、
ウェーブのかかったブロンドヘアーが特徴的な子役です。


クリス・エヴァンスの作品は何本も見たことがあるため、
良い演技をすることは想定内ではあったのですが、
子役のマッケナ・グレイスの方は「こんな子を今までどこに隠してたの?」と訴えたくなるほど圧巻の演技でした。

日本の子役にありがちな、
「こどもらしいこども」を演じようとした結果滑るといったようなことも一切見受けられず、
どこまでも自然に「頭のいいワルガキ」を演じていたように思われます。


主演のクリス・エヴァンスと共にいると、
ふたりの演技の相乗効果によりどこから演技なのか本気でわからなくなるほど。

映画であることを超えて、
本当の家族のように映りました。


そんなふたりがふざけあったり、喧嘩しあったり、
お互い望まぬまま引き離されそうになったりするのですから、
感情移入できないわけがありません。

思わず泣きそうになったほどですが、
僕がうるっときていたところで隣に座っていた方が嗚咽を上げて号泣し始めるというハプニングにより未遂に終わりました。


スクリーンで観るにはやや地味なのは否めませんが、
素敵な映画であることは間違いありません。

公開が終わっているところも多いですが、
すぐにソフト化されるとは思うので、
興味がある方はご覧になってみてはいかがでしょうか?


もちろん、俳優の演技を楽しむためには字幕版を観るのがおすすめです。




『ギフテッド』公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/gifted/

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