Mr.井出のオススメ映画
2017/03/01
最近はどんどんと日が長くなってきました。
風はまだ冷たいですが、
春の到来はもう間近なのかもしれません。
さて、今回紹介する映画は、
『マグニフィセント・セブン』というウェスタン映画です。
以下、あらすじとなります。
西部開拓時代、
悪徳事業家のバーソロミュー・ボーグは、
ローズ・クリークという街を恐怖と暴力で支配していた。
ボーグに夫を殺されたエマ・カレンは、
街を守るための用心棒としてガンマンを雇う。
賞金稼ぎのサムを中心に、
ギャンブラーのファラデーや、
南北戦争を戦い抜いたスナイパーであるグッドナイトなど、
集まった7人のアウトローは街を救うため、
ボーグが率いる軍隊と戦うことになる。
世間一般に『ウェスタン映画』といえば、
例えば古臭いだとか、泥臭いだとか、オヤジ臭いだとか……
とにかくマイナスのイメージが付き物です。
確かに、タンブルウィードの転がる静まり返った街中で、
得意の早撃ちで悪党を討ち、
追いすがる美女に黙って背を向け夕日を目がけて馬を走らせる……
なんて映画、
スーパーパワーを持ったヒーローが縦横無尽に街を飛び回りながら悪と戦うアメコミ映画を見慣れた世代にしてみれば、
古臭いと感じるのも無理はないかもしれません。
しかし、
その古臭さもそろそろ一周回って新しく感じるようになるころ。
そんなタイミングで公開されたのが、
この『マグニフィセント・セブン』なのです。
ハリウッド版『七人の侍』である『荒野の七人』をリメイクしたこの作品。
悪の親玉であるボーグによる非道な行為の数々が上映開始と共に見せつけられ、
「この男は撃たれても仕方がないんだな」と観客にたっぷりわからせたところで主人公のサムが登場……
という流れはまさに〝勧善懲悪〟を体現したような造りで、
最近の映画の「どちらが悪でどちら善なのか…」などというまどろっこしい展開はばっさり切り捨てたところに好感が持てました。
サムの登場後も話はスムーズに進行し、
仲間集めから町人の訓練、
仲間内でひと悶着が起きた後、
ボーグの軍隊との激突という一連の流れの中には、
『荒野の七人』を知る人のための小ネタが時折仕込まれており、
思わずニヤリとしてしまう場面が多かったです。
ウェスタン映画で一番盛り上がる場面といえば銃撃戦ですが、
こちらの力の入れ具合も素晴らしかったです。
主役を演じたデンゼル・ワシントンの、
62歳という年齢を感じさせないほどキレのあるガンアクションや、
グッドナイトを演じたイーサン・ホークの馬上からの狙撃シーンなど、
グッとくるシーンは数多くありましたが、
中でも一番輝いていたのは、
ナイフ使いのビリーを演じるイ・ビョンホンが見せた、
ウェスタン映画とは思えないほど華麗なナイフ捌き。
両手に構えたナイフを巧みに操って銃を持った相手に大立ち回りを繰り広げるその姿は、
思わず見惚れるほどでした。
アクション映画好きの方は、
このシーンだけのために映画を見に行っても良いかもしれません。
ウェスタン映画なんて古臭い……
という先入観をお持ちの方にこそ観てもらいたいこの作品。
全国劇場でまだまだ上映中ですので、
映画館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
『マグニフィセント・セブン』公式サイト
http://www.magnificent7.jp/
西部劇とリメイクと映画と
最近はどんどんと日が長くなってきました。
風はまだ冷たいですが、
春の到来はもう間近なのかもしれません。
さて、今回紹介する映画は、
『マグニフィセント・セブン』というウェスタン映画です。
以下、あらすじとなります。
あらすじ
西部開拓時代、
悪徳事業家のバーソロミュー・ボーグは、
ローズ・クリークという街を恐怖と暴力で支配していた。
ボーグに夫を殺されたエマ・カレンは、
街を守るための用心棒としてガンマンを雇う。
賞金稼ぎのサムを中心に、
ギャンブラーのファラデーや、
南北戦争を戦い抜いたスナイパーであるグッドナイトなど、
集まった7人のアウトローは街を救うため、
ボーグが率いる軍隊と戦うことになる。
古臭さ=魅力となる時代
世間一般に『ウェスタン映画』といえば、
例えば古臭いだとか、泥臭いだとか、オヤジ臭いだとか……
とにかくマイナスのイメージが付き物です。
確かに、タンブルウィードの転がる静まり返った街中で、
得意の早撃ちで悪党を討ち、
追いすがる美女に黙って背を向け夕日を目がけて馬を走らせる……
なんて映画、
スーパーパワーを持ったヒーローが縦横無尽に街を飛び回りながら悪と戦うアメコミ映画を見慣れた世代にしてみれば、
古臭いと感じるのも無理はないかもしれません。
しかし、
その古臭さもそろそろ一周回って新しく感じるようになるころ。
そんなタイミングで公開されたのが、
この『マグニフィセント・セブン』なのです。
ハリウッド版『七人の侍』である『荒野の七人』をリメイクしたこの作品。
悪の親玉であるボーグによる非道な行為の数々が上映開始と共に見せつけられ、
「この男は撃たれても仕方がないんだな」と観客にたっぷりわからせたところで主人公のサムが登場……
という流れはまさに〝勧善懲悪〟を体現したような造りで、
最近の映画の「どちらが悪でどちら善なのか…」などというまどろっこしい展開はばっさり切り捨てたところに好感が持てました。
サムの登場後も話はスムーズに進行し、
仲間集めから町人の訓練、
仲間内でひと悶着が起きた後、
ボーグの軍隊との激突という一連の流れの中には、
『荒野の七人』を知る人のための小ネタが時折仕込まれており、
思わずニヤリとしてしまう場面が多かったです。
ウェスタン映画で一番盛り上がる場面といえば銃撃戦ですが、
こちらの力の入れ具合も素晴らしかったです。
主役を演じたデンゼル・ワシントンの、
62歳という年齢を感じさせないほどキレのあるガンアクションや、
グッドナイトを演じたイーサン・ホークの馬上からの狙撃シーンなど、
グッとくるシーンは数多くありましたが、
中でも一番輝いていたのは、
ナイフ使いのビリーを演じるイ・ビョンホンが見せた、
ウェスタン映画とは思えないほど華麗なナイフ捌き。
両手に構えたナイフを巧みに操って銃を持った相手に大立ち回りを繰り広げるその姿は、
思わず見惚れるほどでした。
アクション映画好きの方は、
このシーンだけのために映画を見に行っても良いかもしれません。
ウェスタン映画なんて古臭い……
という先入観をお持ちの方にこそ観てもらいたいこの作品。
全国劇場でまだまだ上映中ですので、
映画館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
『マグニフィセント・セブン』公式サイト
http://www.magnificent7.jp/