TOP > 英揮ブログ > 印刷の歴史ー活版印刷のおはなし
印刷
2017/02/01

印刷の歴史ー活版印刷のおはなし

英揮ブログ

EIKI深田です。

乾燥している今日この頃、
とうとうインフルエンザ警報が東京で出ましたね。

手洗い、うがいは必須の時期です。

お互い気をつけましょう。



今回は印刷の先輩「活版印刷」のお話を少しだけ


活版印刷とは、
「活字」と呼ばれる鉛で出来た文字を職人さんが1つずつ組み合わせ凸版にインキを乗せて刷る技術です。




15世紀にドイツのグーテンベルグが、

現在の印刷の基礎といえる活版印刷術を発明しました。

この発明のおかげで出版活動が盛んに行われるようになり、
一般の人々にまで印刷物が広まることとなりました。


日本でも幕末から明治の初めにかけて、
長崎の本木昌造によって活版印刷術の導入に成功し、
鎖国から開国後、
急速に文明開化した背景にはこうした活版印刷術が大きく貢献しました。

今では、DTPの発達によりパソコン上で入力するだけで文字の製版ができるようになり、
活版印刷はごく限られたものにしか見られなくなってしまいました。



活字は印刷の歴史そのもの


以前、高齢と病気のため廃業することとなった埼玉の印刷会社さんが、

10万個以上ある鉛の活字を廃棄しなければいけなくなりました。

活字は「印刷の歴史そのもの」であり、
誰かに生かしてもらい、昔ながらの印刷技術を知ってほしい、
多くの人に歴史ある活版の味わいを体験して欲しい…

そんな想いから活字を無償で譲りたいということで、
多くのテレビなどのニュースで取り上げられていました。


今でも独特な凹凸や印字の手触りがよく、
また自分らしさを表現したいということで、
名刺などは活版印刷でお願いしたいという方もいらっしゃるようです。


技術革新の素晴らしさもさることながらアナログ的なものには温かみを感じられます。

歳でしょうか。

気持ちも心も若く持ちたい今日この頃です。


インフルエンザ要注意!
EIKI深田でした。

関連記事