TOP > 英揮ブログ > 梅雨空の休日には…
Mr.井出のオススメ映画
2016/05/26

梅雨空の休日には…

英揮ブログ

こんにちは、EIKIの井出です。

足音も立てずに梅雨が近づいてきています。

最近は、夏かと思うほどに暑い日が続いていますが、
あと2週間もしないうちに天気がぐずつき始めるそうです。

6月は家で過ごす土日が多くなると思います。

低く広がる灰色の空を眺めてばかりで何となく気分が落ち込む休日は、
映画でリフレッシュしてみませんか?


私が是非ともオススメしたいのは、
「クリード チャンプを継ぐ男」という映画です。


偉大なボクシング選手、アポロを父に持つ主人公、
アドニス・クリードが、
父のライバルだった男と出会い、
共に世界チャンプを目指す……というストーリーなのですが、
何を隠そうこの映画、
シルベスター・スタローンの出世作である、
「ロッキー」の正統な続編なのです。


アドニスは非常に恵まれています。

元世界チャンプの父が遺した遺産のおかげで実家は大豪邸。

仕事だって順風満帆で、
若くして昇進を繰り返しています。

はっきりいえば、
彼はボクシングなんて辛いことをやらなくても…
いや、やらない方が充分幸せに生きていける環境に置かれています。

ですが、そんな生まれついての環境それ自体が彼を苦しめます。

「持って生まれた」ゆえに、
彼は自分の価値を見つけられなかったのです。

本格的にボクシングに打ちこむため、
仕事を辞めてフィラデルフィアに独りで飛び、
その地で出会ったロッキーに指導を受け、
ボクシングの腕を上げていくアドニスですが、
それでもやはり彼は「持って生まれた」境遇に悩まされます。

いくら強くなっても彼は、
世界チャンプ・アポロの息子でしかなかったのです。


そんな彼にチャンスが巡ってきます。

現世界チャンプがアドニスを挑戦者として指名したのです。

もちろんチャンプも、
アドニスを「アポロの息子」と知っていて、
興行を盛り上げるためだけに指名したわけですが、
彼はそれをチャンスだと信じて練習に励みます。

アドニス・クリードという1人の男を、世界に認めさせるために……。

アドニスとロッキーの対比が織り成すドラマもさることながら、
この映画の一番の魅力は、
なんといっても、リアルをベースに映画特有のケレン味を混ぜた迫力のボクシングシーンでしょう。

映画中盤の山場、
ワンカット長回し(カメラを止めずに撮影されたシーンのこと)で撮影されたシーンは、
実際のボクシング中継よりも近距離でカメラを回していることもあり、
まさに圧巻の一言。

チャンプとのファイトシーンでは、
拳が肌を打つ音や、
ラウンドを経るごとに増えていく顔の傷があまりにリアルで痛々しく、
思わず目を逸らしてしまいそうになるほど。

ファイナルラウンドにはシリーズのファンを唸らせる演出も待っており、
「ついにきたか!」と拳を握り締めることは間違いありません。


ちなみに私は劇場で3度この映画を観たのですが、
クライマックスに差し掛かったあたりで、
恥ずかしながら毎回のように涙していました。

「ロッキー」ファンにはもちろんですが、
「ロッキー」を観たことがない方にもオススメできる一本になっております。

DVDやブルーレイは既にレンタル開始していますので、
雨の休日があればご覧になってみるのはいかがでしょうか?


ワーナー ブラザース ジャパン公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

関連記事