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2020/10/14

埼玉を歩く

英揮ブログ
makoto.hさんによる写真ACからの写真


EIKI TAMAです。

埼玉事業所付近は自然豊かな場所に立地しています。

今日は近郊を流れる玉川上水のご紹介です。


玉川上水は羽村市を起点とし福生市、立川市、小平市を通り
新宿までの生活用水を確保するために開削されました。


では、玉川上水を詳しく!

江戸時代、人口増加により生活用水を取り込むため
多摩川から開削されて出来たのが玉川上水。

羽村取水堰には幕府より命を受け開削に私財を使い尽力した有名な玉川兄弟の銅像があります。

なんと多摩川羽村取水堰から新宿区四谷までおよそ43km。

時代を考えれば開削に機械は無かっただろうし今の世の中では考えきれない作業です。

東京都の小学生は社会科見学で定番のようです。


さて、玉川上水の起点は!

山梨県から東京都奥多摩町の小河内ダムを通過し山々に囲まれているなかそこそこ急流で青梅まで流れる多摩川。

八王子市内まで国道411号と並走する形で流れています。

おススメは夏から秋にかけて青空のもとエメラルドグリーンに光り輝く水流は驚愕の風景です。

水もかなり冷たくきれいで日陰の水流では鮎を見ることも出来ます。

JR青梅線も国道と川と並走しています。


そして野火止用水!

立川市、西武拝島線の東大和市駅にほど近い場所を起点とし
埼玉県新座市の平林寺を経て埼玉県志木市の新河岸川に至る全長約24Kmの用水路です。

開削の歴史は承応4年開削された用水路で「伊豆殿掘」とも呼ばれています。

徳川家康が江戸城へ入府後、約50年経過、
江戸の人口増加による飲料水不足が問題となり、
幕府は承応2年多摩川から水を引く玉川上水を掘ることを許可し、
翌年の承応3年に野火止用水は完成しました。


生活には欠かせない用水路ではありましたが、
玉川上水も野火止用水も昭和24年頃から生活様式が変わり始めたことにより
生活排水が用水に入って汚染が始まってしまったそうです。

そのため飲料水や生活用水としての利用が問題になってきたそうです。

貴重な用水路を甦らそうとの近辺の住民が立ち上がり、
東京都により昭和49年頃に隣接する樹林地とともに歴史環境保全地域に指定され、
下水処理水をさらに浄化した高度処理水を流水に活用する「清流復活事業」を実施し、
昭和の終りごろには用水路には流水が蘇り
現在に至っているそうです。


玉川上水の小金井公園付近に咲く桜、野火止用水は春の富士見橋付近の桜が有名です。

身近でありながら四季折々の豊かな自然を感じることのできるポイントが数多く点在しています。

2つの用水路に限らず埼玉南部、
多摩地域には沢山の散策場所があります。

当社埼玉事業所に近い場所、是非これからの秋、存分に自然を感じてください。


季節の変わり目、身体に注意を!

EIKI TAMAでした。

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