その他
2020/08/17
こんにちは、馨です。
やっと梅雨が明けましたね~。
まだ感染症の流行が収まっていないので
大手を振って外に飲みに行くとかはあんまり…
ということで、家で飲む量増えていませんか?
今回は酒飲みが頼りにしている肝臓についてです(笑)
1~1.5kgあるとても大きい臓器です。
(心臓300g、肺は左右合わせて1kgぐらい)
酸素を沢山運んでくる動脈と、
栄養や解毒を要する成分を運んでくる門脈、
この二つのぶっとい血管が通っていて、
毎分1Lの血液が流れています。
肝臓が急所というのは血管が集まっていて
大出血に繋がりやすいからです。
再生能力が強く、ちょっと切り取っても元の大きさに戻ります。
ラットの実験では2/3を切り取っても1週間で元に戻ったとか!
人間も肝機能が正常であれば60%くらいは切除できるそうです。
代償能力(ダメになった部分を補って働く力)も凄くて、
病気などで80%が動かなくなっても機能を維持できると言われています。
…そのせいというかなんというか、
かなり病状が進行しないと症状が出ず、
また肝臓そのものに痛みを感じることはないので、
「沈黙の臓器」とか呼ばれています。
気付いた時には手遅れとかよくある…。
分かっているだけで500種類以上の働きをしているそうです。
大まかには以下のような機能に分けられます。
・代謝
他の消化器官で吸収した栄養を使いやすいように作り変えて貯めておき、
必要な時にエネルギーや材料として送り出します。
食べ過ぎ飲みすぎは栄養過剰となり肝臓に脂肪が溜まります。
フォアグラ状態ですね。
・解毒
アルコールや薬(毒)、代謝したときに出る人体に有害なものを
分解して尿や胆汁の中に出しています。
この解毒が間に合わないほど一気に酒を飲むと
血中に分解しきれなかったアルコールが出回り
急性アルコール中毒になります。
肝臓に大きな負担をかけるので気を付けて下さい。
・胆汁を作る
肝臓から常に分泌されている黄色っぽい液体で、
胆嚢という袋に貯められています。
食事時に胆嚢から十二指腸の方に出されて
脂肪を吸収しやすくします。
肝機能が落ちて胆汁関係の流れが上手くいかないと
黄疸(体が黄色くなる)が起こります。
この他にも免疫関係、
造血や古くなった赤血球の破壊など、
かなり大事な役割を沢山担っています。
この解毒が間に合わないほど一気に酒を飲むと
血中に分解しきれなかったアルコールが出回り
急性アルコール中毒になります。
肝臓に大きな負担をかけるので気を付けて下さい。
皆さん血液検査で気になる項目の一つだと思います。
肝臓での解毒作用にかかわる酵素で、
これが血中に多いということは、
肝臓で処理済みの老廃物と一緒に腸へ排泄されているべきものが
何らかの理由で逆流しているのでは?
ということで肝硬変や胆道が詰まっているなどの異変を
早期発見できるという寸法です。
γ-GTPだけ数値が高いとアルコールが原因の肝障害か
膵臓の方に異常がある可能性が高いそうです。
ただ最近はアルコールとは無関係に、
肥満などでこの数値が高くなる病気が増えていたりするらしいので、
お酒を飲まない人も要チェックです。
肝臓がいくら再生能力、代償機能に優れていると言っても限界はあり、
何度も損傷と再生を繰り返していると
肝細胞が繊維状になり肝臓が硬くなってしまいます。
これを肝硬変と言い、元に戻すのは困難です。
治療もこれ以上悪くならない様に損傷を抑えたり
生き残っている部分を維持するだけ。
肝臓は機能が多すぎて
全てを代替できる機械はまだ作れないらしいです…
自覚症状がないので定期的な健診で
チェックしておかないとですね。
(…今回なんで肝臓かっていうと
「日本住血吸虫」について読んでたからなんですけど、
さすがにここではアレかなと思ったので止めました。
エキノコックスとかロイコクロリディウムとか
読んでる分には面白いですよね)
参考
あすか製薬(株)「疾肝啓発〜よくわかる肝臓の病気〜」
https://www.aska-pharma.co.jp/kansikkan/basic/02.html
大塚製薬(株)「肝臓の役割と肝臓の病気」
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/liver-roles/
肝臓について
こんにちは、馨です。
やっと梅雨が明けましたね~。
まだ感染症の流行が収まっていないので
大手を振って外に飲みに行くとかはあんまり…
ということで、家で飲む量増えていませんか?
今回は酒飲みが頼りにしている肝臓についてです(笑)
どんな臓器?
1~1.5kgあるとても大きい臓器です。
(心臓300g、肺は左右合わせて1kgぐらい)
酸素を沢山運んでくる動脈と、
栄養や解毒を要する成分を運んでくる門脈、
この二つのぶっとい血管が通っていて、
毎分1Lの血液が流れています。
肝臓が急所というのは血管が集まっていて
大出血に繋がりやすいからです。
再生能力が強く、ちょっと切り取っても元の大きさに戻ります。
ラットの実験では2/3を切り取っても1週間で元に戻ったとか!
人間も肝機能が正常であれば60%くらいは切除できるそうです。
代償能力(ダメになった部分を補って働く力)も凄くて、
病気などで80%が動かなくなっても機能を維持できると言われています。
…そのせいというかなんというか、
かなり病状が進行しないと症状が出ず、
また肝臓そのものに痛みを感じることはないので、
「沈黙の臓器」とか呼ばれています。
気付いた時には手遅れとかよくある…。
肝臓の機能
分かっているだけで500種類以上の働きをしているそうです。
大まかには以下のような機能に分けられます。
・代謝
他の消化器官で吸収した栄養を使いやすいように作り変えて貯めておき、
必要な時にエネルギーや材料として送り出します。
食べ過ぎ飲みすぎは栄養過剰となり肝臓に脂肪が溜まります。
フォアグラ状態ですね。
・解毒
アルコールや薬(毒)、代謝したときに出る人体に有害なものを
分解して尿や胆汁の中に出しています。
この解毒が間に合わないほど一気に酒を飲むと
血中に分解しきれなかったアルコールが出回り
急性アルコール中毒になります。
肝臓に大きな負担をかけるので気を付けて下さい。
・胆汁を作る
肝臓から常に分泌されている黄色っぽい液体で、
胆嚢という袋に貯められています。
食事時に胆嚢から十二指腸の方に出されて
脂肪を吸収しやすくします。
肝機能が落ちて胆汁関係の流れが上手くいかないと
黄疸(体が黄色くなる)が起こります。
この他にも免疫関係、
造血や古くなった赤血球の破壊など、
かなり大事な役割を沢山担っています。
この解毒が間に合わないほど一気に酒を飲むと
血中に分解しきれなかったアルコールが出回り
急性アルコール中毒になります。
肝臓に大きな負担をかけるので気を付けて下さい。
γ-GTP(ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)
皆さん血液検査で気になる項目の一つだと思います。
肝臓での解毒作用にかかわる酵素で、
これが血中に多いということは、
肝臓で処理済みの老廃物と一緒に腸へ排泄されているべきものが
何らかの理由で逆流しているのでは?
ということで肝硬変や胆道が詰まっているなどの異変を
早期発見できるという寸法です。
γ-GTPだけ数値が高いとアルコールが原因の肝障害か
膵臓の方に異常がある可能性が高いそうです。
ただ最近はアルコールとは無関係に、
肥満などでこの数値が高くなる病気が増えていたりするらしいので、
お酒を飲まない人も要チェックです。
肝臓がいくら再生能力、代償機能に優れていると言っても限界はあり、
何度も損傷と再生を繰り返していると
肝細胞が繊維状になり肝臓が硬くなってしまいます。
これを肝硬変と言い、元に戻すのは困難です。
治療もこれ以上悪くならない様に損傷を抑えたり
生き残っている部分を維持するだけ。
肝臓は機能が多すぎて
全てを代替できる機械はまだ作れないらしいです…
自覚症状がないので定期的な健診で
チェックしておかないとですね。
(…今回なんで肝臓かっていうと
「日本住血吸虫」について読んでたからなんですけど、
さすがにここではアレかなと思ったので止めました。
エキノコックスとかロイコクロリディウムとか
読んでる分には面白いですよね)
参考
あすか製薬(株)「疾肝啓発〜よくわかる肝臓の病気〜」
https://www.aska-pharma.co.jp/kansikkan/basic/02.html
大塚製薬(株)「肝臓の役割と肝臓の病気」
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/liver-roles/