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2018/02/02

冬から春へ。

英揮ブログ

こんにちは 臼井です。

関東も思いがけず大雪になりました。

雪対策のない関東に住んで何年たっても慣れないですね。


と言いつつまったく雪の降らない地方で生まれ育ったので大変な思いとは別に、
こっそり楽しみだったりします(笑)




雪が降る頃ではありますが暦では季節は新春。

春と言う響きとは遠い寒さが続きますが、
2月になれば立春があります。


立春とくれば前日にある節分ですね。



と、友人と話しをした事がありますがその時「立春でなんで節分?」
と聞き返されショックを受けたことがあります。


あれ?知らない?歳も変わらない友人・・・わたしが田舎の子だからでしょうか?(笑)


特に詳しいわけでもなく、
家族行事として当たり前のように行っていた節分でしたが今時は豆を撒く、
太巻きを食べるだけ・・・になってしまっているのかな?と少し寂しくなったり。

関東でも食べられるようになった太巻きも大元である関西ではカンピョウだけとか、
豪華なものではなくシンプルな細いものだと関西の友人に聞いて驚いたのを思い出しました。


家族5人で同じ方向を向きながら絶対に喋らずにもくもくと・・・
食べ終わるまで無病息災をお祈りしながらもくもくと食べるのだそうです。


それが関東ではいつのまにやら太巻き、しかも豪華な具材ですから商人魂は逞しいです!



節分の日は決まっていない?


今更ですが、
節分の日は雛祭りや子供の日のように日にちが決まっていません。


そんなの知っているよ!と前席のIさんに突っ込まれそうですが。



節分は漢字の通り『季節』の『分かれ目』なのです。


分かれ目となる季節は言わずと知れた立春、立夏、立秋、立冬ですね。


その4つの前の日になる前日が『節分』になるのです。


立春、立夏、立秋、立冬。あと春分、夏至、秋分、当時も日にちは決まっていませんね。

その年で変わるので節分もずれることは少ないですが日にちが変わっています。

気付いてましたか?



となると、あれ?
おかしくないですか?



こうなると節分は4回なければいけません。

立春、立夏、立秋、立冬それぞれに節分・・・あったそうです!



ですが今は新年最初の立春。

辛い冬と待ち望んだ春に分かれる立春がとても大切にされたのだそうです。

その立春の前日だけを節分として認識されたそうです。


その節分も地味なのか現代の商人魂も薄いですから他の立夏、立秋、立冬の節分も薄れていったのでしょうか。

あ、でも最近はロールケーキで恵方巻も出てきたからこれから盛り上がるのでしょうか(笑)



作法はそれぞれ。


実は実家の節分は割りときちんとしていました。

まず升に大豆を入れて神棚に上げます。


その間に家の中で子供たちに向けてお菓子と紙に包んだ小銭を投げて拾わせる。


理由はわかりませんが新居の建て途中で餅投げをするようなものだそうです。



その後、神棚に上げた大豆で豆撒きです。


家長である祖父と一緒にまずは外に向けて「鬼は外~」続いて家の中に「福は内~」


そして部屋の中の福を招いた豆を歳の数を拾ってからゆっくりと食べます。



大豆以外はこれと言って何かを食べたり飲んだりはしませんが、
これはこれで楽しかった思い出だったりします。


他の地域では柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したもの『柊鰯』を玄関に飾るとか、
先に書きました関西地方の恵方巻などまだまだありそうですね。


でもやっぱり馴染んだやり方が一番でしょうか。柊の枝とか手に入れるの難しそうですし・・・。



今年の立春は2月4日ですね。立春は一年で一番寒い日、
と言われていますが立春以外でも寒い日は続きそうです。


四季がある日本にせっかく生まれたことですし、
変わる季節と季節ごとの行事を楽しみたいですね。

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