耳鼻咽喉科は英語で?
こんにちは、馨です。
小さい頃ちょくちょく耳鼻科に掛かっていたのですが、
痰を取る為に喉の奥をバカでかい綿棒みたいなやつでグリィ!
っとされるのがとても嫌でギャン泣きした覚えがあります。
嫌な思い出が過りましたが、
トラウマをほじくる内容ではないのでご安心下さい。
…因みにあのデカ綿棒は「咽頭捲綿子(いんとうけんめんし)」という名前だそうです。
耳鼻咽喉科・頭頚部外科
脳と目以外の首から上全てを専門とする医学分野です。
日本において独立した専門科になったのは1892年(明治25年)で、
それまで学問上内科系・外科系に分かれていたものを医学者の金杉英五郎がまとめたのが始まりだそうです。
様々な機能が絡み合っている部位なので、
さらに細分化された各専門分野があります。
・耳科
・鼻科
・口腔咽頭科(口の中・鼻の奥から食道の入り口までの部分)
・喉頭科(咽頭と気管の間)
・気管食道科
・平衡神経科(平衡感覚や眩暈)
・頭頚部外科(腫瘍の外科治療)
英語における耳鼻科
・耳鼻咽喉科学
otorhinolaryngology(オトライノラリンゴロジー)
略称ORL
・耳鼻咽喉科・頭頸部外科
otolaryngology – head and neck surgery
略称ORL–H&N または OHNS
ENTという略称もよくつかわれるそうですが、
これは”ear, nose, and throat(耳、鼻、及び喉)”の略です。
1単語の方を覚えるよりこっちの方が…?長すぎる単語ですが、
分解するとちょっと覚えやすいかも。
・耳科学otology
・鼻科学rhinology
・喉頭科学laryngology
全部最後の”-y”を”-ist”にすると「~科医」になります。
…「咽」が無いじゃない!
・咽頭科学pharyngology(ファリンゴロジー)
医学ラテン語
英語の医学専門用語は多くがラテン語由来です。
ほぼ言い換えが出来ず丸暗記するしかないとか…
耳鼻咽喉科の略語”ENT”のように一般向けの単語が普及しているのも、
やっぱり英語ネイティブにとっても分かりづらいからでしょうか?
何よ古典ギリシア語って?
ラテン語って言ったじゃない!
そーなんですよ、
医学に限りませんが学術用語はラテン語と言いながら、
単語そのものは古典ギリシア語から借用しているものがいっぱい…
文字だけでも見慣れたアルファベットに変換するとだいぶ読める感じになりますね。
属格は「~の」という意味で使うときに変化した形で、
英語での所有格みたいなものです。
接頭辞などはこの属格形の方が綴り的に似ていたりするので、
調べるときは参考にしてみて下さい。
参考:
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会「耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気」
https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=1
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室「耳鼻咽喉科の歴史」
https://jikei-ent.com/about/history
アメリカ国立衛生研究所「Otorhinolaryngology」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1741503/