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2018/06/26

梅雨にこそ鮮やかに・・・

英揮ブログ


こんにちは、茉莉花です。


沖縄地方も梅雨が明け、関東地方の梅雨もそろそろ折り返し地点。

空を見上げればどんよりとした空模様。


でも地面のほうに目を落とせば、雨に濡れながらも綺麗に咲く

紫陽花(あじさい)が気持ちを明るくさせてくれます。


お昼過ぎにカタツムリが葉の上に乗っていたら写真でも撮ろうかと

家の近くの紫陽花を観察してきたのですが・・・

そううまくは現れてくれないようです。



今回はこの季節が見頃となる紫陽花(あじさい)についてです。




紫陽花(あじさい)は日本固有の植物


英語:hydrangea(ハイドランジア)と言い、ギリシャ語では

「水の器」を意味します。


もともとは日本固有の植物でしたが、長崎に来たシーボルトが

一目惚れした遊女、お滝にちなんで「オタクサ」という名をつけ

海外に紹介したと言われています。

以降、西洋でも親しまれるようになり、度重なる品種改良を経て

日本に逆輸入するかたちで広まっていきました。




紫陽花(あじさい)の種類とその見た目


普段から目にしている紫陽花(あじさい)、よく見てみると花のつき方が

違って見えませんか?


それは「ガクアジサイ」と「西洋アジサイ」、種類が違うからです。


「ガクアジサイ」は昔から日本にある紫陽花(あじさい)のこと。

平べったい形で中心部分に小さな花が密集していてその周りを囲う

装飾花が額縁のように見えることからそう呼ばれます。


「西洋アジサイ」はその名の通り西洋から渡ってきた紫陽花(あじさい)。

観賞用に品種改良されたことで見た目がとても華やか。

全体的に花が咲き、ころんと手毬のような形をしているのが特徴です。


お花屋さんなど、一般的に出回っているのはこちらのタイプが

ほとんどだと思われます。




紫陽花(あじさい)の色は土壌phで決まる


紫陽花(あじさい)には、青・紫・ピンクなど様々な色がありますが

道端で見る紫陽花(あじさい)は青系が多いと思いませんか?


花の色、実は土壌に含まれるアルミニウムの量で決まります。


植物色素であるアントシアニンが土壌のアルミニウムと

結合することにより青く変化するのですが

アルミニウムは酸性に溶け出しやすい性質を持っているため

火山大国で雨も多い日本では、ほとんどが弱酸性の土壌。


そんな理由もあり青系の紫陽花(あじさい)が多く見られるのかも

しれません。




紫陽花(あじさい)には毒がある!?


2008年6月、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていた

紫陽花(あじさい)の葉を食べた10人のうち8人が、食後に吐き気・

めまいなどの症状を訴えました。


また同年に大阪でも男性1名が紫陽花(あじさい)の葉を食べ、

食後嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こしています。


毒性成分は未だ明らかではありませんが、古くから紫陽花(あじさい)には

青酸配糖体が含まれるとされ、半ば定説のようになっています。


いずれも重篤には至らなく2~3日以内に回復するようですが

2009年以降もアジサイ中毒に関連すると思われる中毒症状が

園児や小学生などを中心に度々報告されています。


触るくらいでは特に危険というわけではありませんが

特に小さなお子様などは誤って食べないように注意しましょう。



最後に・・・

サッカーのワールドカップが始まりましたね。


セネガル戦は引き分けで終了。

白熱した試合展開にドキドキしながら観戦をしていました。



次はポーランド戦です。

ロシアの地、日本代表にエールを!(*'▽')ノ




厚生労働省(自然毒のリスクプロファイル)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html

日本気象協会(tenki.jp)
https://tenki.jp/suppl/itovich/2016/06/10/12902.html




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