その他
2020/05/15
こんにちは、馨です。
今回は言語に関することなのですが、
つい先日、面白いなと思うことがあったので、
それについて少し。
趣味の一つに単語の語源を辿るっていうのがあるんですが、
色々単語を渡り歩いていたら
英語の ”valedictorian” 「(主にアメリカの)卒業生総代」
という単語に行き着きました。
意味的には「別れの挨拶を述べる人」です。
元々“Goodbye”の意味で
ラテン語由来の”vale”という英単語があり、
その後”valediction”や”valedictory”(告別、別れ)という語が作られ、
更にそこから派生した英単語です。
アメリカでは一番成績の良かった人が
卒業生の代表として別れの言葉をスピーチするそうです。
vale:「さようなら(と言うこと)」
動詞”valeō”(健康である)の2人称単数・現在・命令形
「健康であれ」という意味
diction:「言うこと」
動詞”dīcō”(言う)の過去分詞から名詞化した “dictiō”(言うこと)から
ラテン語における日本語の「お元気で」
みたいに使われていた語が別れの挨拶として定着し、
俺を意味する名詞としても使われるようになり、
現在の英語にも同じ意味で残っている感じです。
因みにアメリカの卒業式では二番目に成績の良かった人、
この人も喋るそうなんですが、“salutatorian”と言います。
喋る内容は開会の辞や来賓に対する歓迎の辞。
単語の意味的にも「挨拶を述べる人」です。
こちらも語源を辿ると
ラテン語の名詞“salūs”(安全や健康の意味)に繋がります。
「相手の安全や健康を祈る言葉を告げること」そのものが
「挨拶をすること」という意味を持ち、
ラテン語から古フランス語を経由し
英語に入って来た単語を基に派生した語です。
英語における新単語の作り方もそうですが、
挨拶の言葉として定着する過程とか流れが
おもしろいな~と思います。
外国の挨拶には何かを祈る系が多いような気がします。
相手の健康や無事、再会など…
例えば朝の挨拶、英語なら”[I wish you a] good morning”、
これ系の挨拶は全部そうですよね。
ばっちり”wish”(祈る)って入ってるし。
日本語の「おはよう」は「お早く」のウ音便からきているので、
「(朝)早く(からお疲れ様です)」的な意味でしょうか。
日本で別れの挨拶として使われるのは「さようなら」ですが
意味は「そうであるならば」だし、
その後に続くであろう省略された「これにて失礼します」とかも
特に何かを祈ってはいないですね。
祈る系は「ごきげんよう」「またね」とかでしょうか。
日本語は色々省略しがちな言語なので、
言葉本来の意味からするとなぜそっちを残した?
みたいなものが結構あり、
そういうのを調べてみるのも楽しいと思います。
とってもいい記事があったので是非読んでみて下さい。
「さようなら」に別れの意味はない
https://shuchi.php.co.jp/article/1251?
挨拶に関わる言葉の意味
FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
こんにちは、馨です。
今回は言語に関することなのですが、
つい先日、面白いなと思うことがあったので、
それについて少し。
趣味の一つに単語の語源を辿るっていうのがあるんですが、
色々単語を渡り歩いていたら
英語の ”valedictorian” 「(主にアメリカの)卒業生総代」
という単語に行き着きました。
意味的には「別れの挨拶を述べる人」です。
元々“Goodbye”の意味で
ラテン語由来の”vale”という英単語があり、
その後”valediction”や”valedictory”(告別、別れ)という語が作られ、
更にそこから派生した英単語です。
アメリカでは一番成績の良かった人が
卒業生の代表として別れの言葉をスピーチするそうです。
vale:「さようなら(と言うこと)」
動詞”valeō”(健康である)の2人称単数・現在・命令形
「健康であれ」という意味
diction:「言うこと」
動詞”dīcō”(言う)の過去分詞から名詞化した “dictiō”(言うこと)から
ラテン語における日本語の「お元気で」
みたいに使われていた語が別れの挨拶として定着し、
俺を意味する名詞としても使われるようになり、
現在の英語にも同じ意味で残っている感じです。
因みにアメリカの卒業式では二番目に成績の良かった人、
この人も喋るそうなんですが、“salutatorian”と言います。
喋る内容は開会の辞や来賓に対する歓迎の辞。
単語の意味的にも「挨拶を述べる人」です。
こちらも語源を辿ると
ラテン語の名詞“salūs”(安全や健康の意味)に繋がります。
「相手の安全や健康を祈る言葉を告げること」そのものが
「挨拶をすること」という意味を持ち、
ラテン語から古フランス語を経由し
英語に入って来た単語を基に派生した語です。
英語における新単語の作り方もそうですが、
挨拶の言葉として定着する過程とか流れが
おもしろいな~と思います。
外国の挨拶には何かを祈る系が多いような気がします。
相手の健康や無事、再会など…
例えば朝の挨拶、英語なら”[I wish you a] good morning”、
これ系の挨拶は全部そうですよね。
ばっちり”wish”(祈る)って入ってるし。
日本語の「おはよう」は「お早く」のウ音便からきているので、
「(朝)早く(からお疲れ様です)」的な意味でしょうか。
日本で別れの挨拶として使われるのは「さようなら」ですが
意味は「そうであるならば」だし、
その後に続くであろう省略された「これにて失礼します」とかも
特に何かを祈ってはいないですね。
祈る系は「ごきげんよう」「またね」とかでしょうか。
日本語は色々省略しがちな言語なので、
言葉本来の意味からするとなぜそっちを残した?
みたいなものが結構あり、
そういうのを調べてみるのも楽しいと思います。
とってもいい記事があったので是非読んでみて下さい。
「さようなら」に別れの意味はない
https://shuchi.php.co.jp/article/1251?