元素記号はどこから?
こんにちは、馨です。
子供の頃読んだ漫画「名探偵コナン」で出てきた
「銀の原子番号は47、元素記号はAg」
これだけはなぜかインプットされて忘れないんですが、
英語でsilverなのになんでAgなの?と思っていました。
ヘリウムとか炭素(カーボン)は英語とリンクしてるっぽいのに。
てことで、元素記号の由来を調べてみました。
金 Au 79番
ラテン語の”aurum(金)”。
語源を遡ると、
印欧祖語の「輝く」「夜明け」という意味に辿り着きます。
北極などで見られるオーロラ(aurora)も仲間です。
因みに英語でオーロラのことは”northern lights”と呼ぶのが一般的で、
“aurora”は学術用語なのであまり使わないそうです。
銀 Ag 47番
ラテン語の”argentum(銀)”。
同じ語源を持つ国名として”Argentina(アルゼンチン)”が有名です。
英語でも一応紋章学において銀色を表す”argent”という単語があります。
銅 Cu 29番
ラテン語の”cuprum(銅)”。
”aes cyprium(キプロス島の金属)”から来ていて、
キプロス島が銅の産地だったことでこう呼ばれていました。
英語の”copper”の語源もこの単語です。
鉄 Fe 26番
ラテン語の”ferrum(鉄)”。
英語の”iron”はケルト祖語の「鉄」由来の単語です。
ドイツ語とかの系統なので、
ラテン語とは別グループの言葉。
タングステン W 74番
ドイツ語の”wolfrahm(狼の泡、又はクリーム)”。
元々ラテン語で”Lupi spuma(狼の泡)”と呼ばれていたのをドイツ語訳したもの。
鉄マンガン重石(ウォルフラマイト)というタングステンを含む鉱石を採掘するする際、
錫を大量に消費するので、
狼が羊を食べる様子に例えて付けられた名前です。
英名のタングステンは、
スウェーデン語の”tung(重い)”+”sten(石)”より。
密度が高いのでとても重いことから。
新規命名について
国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)から推薦された5人の委員で構成されるチームが、
数年に一度新元素の発見者を募集、
審議してIUPACに報告、
認定されたら発見者に命名権が与えられます。
名前の由来には大まかに、
発見された場所や研究機関がある国や地域、
偉大な功績を遺した科学者の名前、
ギリシア神話やローマ神話に登場する神の名前、
その元素を含む鉱物の名前、形、色、臭い等の性質、
があります。
金属元素は基本的に新しく命名する場合には
語尾に-ium(-um)を付けることになっています。
2016年に日本の研究チームが発見した原子番号113番の元素の正式名称が
「ニホニウム(Nh)」に決まりましたが、
日本の他にロシアとアメリカの合同研究チームも別の方法で合成しており、
発見者として手を挙げていました。
日本が追加の証拠を提出したり色々あったみたいですが、
無事日本チームが発見者として認められ、
日本初はもちろんアジア初の命名権獲得だったそうです。
因みに正式名称が決まるまでは仮の名前が付けられています。
発見から正式名称が決まるまで何年もかかるので…
原子番号の100の位、10の位、1の位の数字を、
ラテン語、ギリシア語由来の決められた綴りで書いて、
最後に-iumを付ける。
ニホニウムは113番なので、
1→un(ウン)、3→tri(トリ)を組み合わせてUnuntrium(ウンウントリウム)という仮名で呼ばれていました。
うーん、当然のことながらニホニウムの方が可愛いですね(笑)
参考
教育出版株式会社「周期表」
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/chuu/rika/files/WEB_syukihyo2.pdf
理化学研究所「113番元素の命名権獲得」
https://www.riken.jp/press/2015/20151231_1/#note5
Chem-Station「もし新元素に命名することになったら」
https://www.chem-station.com/blog/2013/05/post-521.html