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2021/10/01

注射針の太さ

英揮ブログ
 

こんにちは、EIKIの馨です。

注射が好きな人はそんなに多くない筈。

私も大嫌いですが最近はそうも言ってられず、
寧ろ積極的に打ちたい…

なんて、こんな状況にでもならなければ無かった事でしょう。

ただ、打ちたいとは言ってもやっぱり痛いのはイヤ…
針が細い方が痛くなさそう、と思って調べてみました。




注射針のサイズ


針の太さはゲージ(G)で表します。

下の画像と表を見てもらえばわかると思いますが、
数字が大きいほど細い針になっています。

「バーミンガム・ワイヤー・ゲージ(BWG)」という
19世紀イギリスで作られた針金などの太さの規格を利用しており、
ゲージ数と太さを計算で求めることは出来ないみたいです。



画像:テルモ注射針|医療機器製品情報 より

 

ゲージごとに色が違うのは使用の際間違えないように。

昔は製造業者によってまちまちだったそうですが、
それは安全上宜しくないということで、
現在はISOの国際規格に合わせて統一されています。

状況や医師の判断などによって変わりますが、
用途別にある程度どのゲージはか決まっているみたいです。

因みにこの表には載っていませんが、
34G(0.18mm)というインシュリン注射用のもありました。



歯科用麻酔針


経験のある方は分かると思いますが、
歯茎にグサッとやられるのは痛いですよね。

なのでかなり細い30G~33Gを使っていることが多いようです。

ちらっと見た限りでは35Gなんていうのもあるらしい…



細い方がいい?


細い方が刺した時に痛くないのは確かなんですが、
使えない場合やデメリットがあることも。

採血などは細すぎる針を使うと
血が針を通った時に溶血(赤血球が壊れる)することもあるし、
量が多かったり粘性のある薬液の場合は
一度に管の中を通れる量が少ないわけだから
注入抵抗が強くなって余計に時間が掛かってしまいます。

なので急いで大量に輸血しなきゃいけないときは
16Gなどのかなり太いものが使用されます。


コロナワクチンに使用されるゲージは25Gあたりらしいですが…
これから打つ予定で、刺される瞬間を見れる勇敢な方は
注目してみるのも面白いかも? 

 

参考
ダイナオックス株式会社「針のおはなし」
https://www.dynaox.com/archives/503#

独立行政法人医薬品医療機器総合機構「注射針等のカラーコードの統一について」
https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/medical-safety-info/0034.html 

厚生労働省「医薬品・医療機器等安全性情報234号」
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/03/h0322-3.html

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