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Mr.井出のオススメ映画
2016/07/26

夏と映画とホラーと

英揮ブログ
7月だというのに涼しい毎日が続いていますが、
あと1週間もしないうちに暦は8月。
 
うだるように暑い日々はすでに間近に迫っています。
 
夏といえば海や祭りが一般的ですが、
私の場合はもっぱら映画。
 
外に出るのもいいですが、
涼しい部屋で液晶越しの別世界に思いを馳せるのも悪くはありません。
 

今回オススメするのは、
「ショーン・オブ・ザ・デッド」という2004年公開の映画です。
 
ジャンルは一応ホラー映画に分類されていますが、
フタを開ければコメディー、青春ドラマ、さらには親子の愛情の要素も詰められた、
さながらハンバーグカツカレーのようによくばりなストーリーになっています。
 
主人公のショーンは、
10歳も年下の部下から平然とタメ口を使われるような冴えないダメ男。
 
そんな頼り無い性格のせいで彼女のリズからフラれたショーンは、
失恋の悲しみを忘れるために、
親友のエドと共に行きつけのパブで飲み明かします。
 
翌日。
 
二日酔いに痛む頭でニュースを眺めていたショーンは、
アメリカ全土にゾンビの脅威が蔓延しつつあるということを知り……。
 

この映画の何が新鮮かといえば、
なんといってもショーンのキャラクター。
 
実際に襲われてもゾンビをゾンビだとわからない、
ゾンビが溢れる危険な状況を元恋人とヨリを戻すキッカケにしようと場当たり的な計画を次々実行、
『ゾンビ』という単語が怖くてそれを口に出せない……などなど、
映画の主人公にあるまじき行動が目立つショーンですが、
エドとの友情とリズへの思い、
母への愛情は間違いなく本物で、
情けなくもどこか憎めないキャラクターが見事に描かれています。
 

コメディー色の強さばかり強調してきましたが、
映画の魅力はそれだけではありません。
 
映画前半は軽いノリのストーリー展開で、
やることなすことご都合主義的になんとなーく上手くいき、
まったく恐怖を感じさせないのですが、
後半には一気にゾンビ映画らしくなり、
ピンチとパニックの連続が主人公を襲います。
 

前後半のギャップは凄まじく、
同じ映画を観ているとは思えないほどで、
そのジェットコースター的な構造により飽きずに最後まで鑑賞出来ます。
 
コメディー色が強いとはいえゾンビ映画ですので、
ゴア描写(グロテスクな表現)もありますが、
それでも大丈夫という方にはぜひともおススメしたい一本です!
 

ぜひともご鑑賞ください!
 
 

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